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2009年4月アーカイブ

ミツバチの大量死については、前にもこのブログに書いたが、ちょっと思い出したことがあるので追加しておく。

以下は2006年の初冬、贈答用に出荷するリンゴの箱に入れたチラシの文章だ。ちょっと長くなるが引用する。

この季節は全国あちこちでツキノワグマが騒ぎを起こしていました。当地でも、近くの山の斜面にある広いりんご団地に出没、1頭がワナにかかりました。そのあとも別の1,2頭がまだ出てきているそうです。おちおち収穫も出来ないなあ。我が家はそこには畑をもっていないので安心ですが(笑)。  けっきょく米沢市周辺で30?40頭もの熊が捕獲されました。
それから、ヒヨドリがこの秋は異常に多かったことも、果樹農家には困ったことでした。洋梨もりんごも突つきまくります。あのピーヨ、ピーヨ、pi?ッ、の鳴き声のにくたらしいことといったらありません。
ちょっと気が付いたことは、今年の秋は、赤とんぼが少なかったような感じです。どうしてかなあ。例年、10月の天気のいい日は空一面につがいの赤とんぼが見られるのですが、今年はそれが少なかった気がします。(引用終わり)

この年はクマ騒ぎがあって、台風やら異常気象で山にクマのエサがないのが原因とか、いろんな説が流れていた。地球温暖化・異常気象というアタマがあるせいか、自然界の現象をぜんぶ異常気象のせいにしてしまう雰囲気もあったと思う。

この引用の最後の部分、赤トンボがいない、と書いたところだ。これを書いたときは、それが農薬とからむ可能性があるなどとは想像していなかった。ところが、きのう以下のような文を目にした。
0904_oto_kion2.png我が家の予想は、山形県の主要産地ではかなりの不作。
開花の遅い地域では平年作かやや不作。

今日も雨降りだ。右のグラフは、これからの最高気温と最低気温の予報値をかきこんでみた。予報データは asahi.com ピンポイント予報から。

咲き始めから27日までは、ハチがほとんど飛べない気候なので、花の受粉はまったく進まなかったはずだ。28日から天気は好転する。この時期に佐藤錦が満開状態になるのがベストだ。

山形の主要産地(東根、天童、寒河江等)は23、24日にもう満開状態になっている。満開状態で悪天候に突入してしまった。最悪だろう。2004年に米沢があじわった気象状況にそっくりだ。(25日のブログ記事参照)

いっぽうで米沢は今日現在、だいたい三分咲きから七分咲きの状態にある。いまの悪天候が過ぎたころに満開になるならば、条件は悪くない。ま、希望的観測だけどね。

そうは言っても、ただ、ひとつ問題なのは授粉樹のことだ。佐藤錦の花にあわせるようにナポレオンとか紅秀峰とかの品種が咲いて、おしべの花粉が出ている状態になければいけない。紅秀峰は早く咲き過ぎてしまった。もう満開を通り過ぎてしまったから、今月末には役に立たないだろう。他のナポレオンや紅さやかを当てにするほかなさそうだ。
dscf0056.jpg19日に咲いた紅秀峰はもう満開に近付いた(左写真)。

しかし、佐藤錦は21日に咲き始めたものの、イマイチ気温があがらず、24日現在で三分咲きくらいの樹がほとんどだ。

桜桃には樹の個性がつよくあって、同じ桜桃でも花の咲きかたが違うしサクランボのなりかたも違う。早めに咲く樹はもう七、八分咲きになったが、遅い樹はまだ一分以下だ。

dscf0057.jpgどうも今年は、開花期の天候条件がよくない。ちょっと心配がある。

きのうは毛バタキを使って、桜桃の人工授扮をした(右写真)。気温が低かったり雨降りだったり風が強かったりすると、花の受粉に活躍するはずのハチがまったく飛ばないからだ。

この天候とサクランボの豊作不作については、なかなか原因が分かりにくい。以下、過去の不作年を例に考えてみた。

SMAPファンではないが、この大騒ぎは何だ、と思った。

週刊朝日の山口編集長いわく
草彅剛「全裸で逮捕」報道への違和感

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中村雅俊は大麻息子を「人間として許せない」と言って号泣した。
鳩山邦夫総務大臣は酔っぱらい草彅くんを「最低、最悪の人間だ」とほざいた。
たかが大麻とか、たかが酒とかで、こんなに突っ張って大げさなことをよく言い放てるものだね。
「人間として」とかいう言葉を使う場所を、この人たちはまるっきり間違えてる。アホとちがうか。
そんなに人非人・極悪人だと思うなら死刑にでもしたらよかろう。

こんどは大麻取締法で満足できなくて、飲酒取締法でも作ろうというんですかね。
酔っぱらいは全員、逮捕せよ。とか。

小沢秘書逮捕以来、マスメディアのファッショ化は止まらなくなってきたみたい。
検察や警察とマスメディアのおそろしい共犯関係。まったく暗黒だね。
じつに些末な理由で、何でも逮捕!逮捕!だ。

このブログでも何度もこのことは書いてきたが、それにしても、
リンチを白昼公然とくり広げるニッポン社会は、これからどこへ行ってしまうのだろう。。。

あしたはまた別の誰かが血祭りに上げられる。
脳ミソ空っぽのマスメディアがリンチを加える。新聞・テレビが総動員で。
たいした罪でもないのに社会的な抹殺、なぶり殺しだ。

そういえば、若いころ読んだフォークナーの『サンクチュアリ』を思い出した。
松明を背負わされて焼き殺される男の話。助けを求めて走り回りながら、火だるまになる男の話。
あれだな。ああいうリンチ社会。いまのニッポンで流行っているのは。
dscf0039.jpg紅秀峰が開花しはじめた(右写真)。この品種は佐藤錦より2日くらい早く咲く。佐藤錦もつぼみの先に白いものが見え始めているので、明後日には咲出すだろう。

ところが、明後日から3日くらいのあいだ、天気が悪い。雨降りの予想だ。すると24日あたりから一気に咲くのかもしれない。この時期の天気はサクランボの出来を左右する。今年の場合は、どうやら今週末が勝負になりそうだ。



dscf0050.jpgマメコバチは20度を超す陽気で、アクセルをぐーんとふかしている。巣箱の回りは羽音で満ちている。

右の写真は巣筒の前面をホバリングするマメコバチ。巣に向かって上下左右に飛びながら、数千本ある巣筒の配置を頭の中に焼き付けている。じぶんが卵を産み付ける筒を決めているのだ。そしてまもなく花が咲きそろう時期がくる。マメコバチは花粉をあつめたら、まちがいなく一発一直線でじぶんの巣筒に帰ってくることができる。だから、人間が勝手に巣を移動させたり、筒を動かしたりしてはいけない。

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『ハチはなぜ大量死したのか』(ローワン・ジェイコブセン / 文藝春秋刊)を3日ほどで読み終えた。わりとスラスラ読める。
表題の「なぜ」の解答はかならずしも示されていない。問いは問いのままで残される。

dscf0019.jpg気温が平年より高いので、果樹の芽が急速にうごきはじめている。

受粉用に飼っているマメコバチの巣箱を畑に設置し終えた。

気温が15度を越えるようになるとハチが巣筒から出始めるので、これまでは巣箱を冷蔵庫にいれて、活動をおさえていた。あまり早く出しても、まだ花が咲いていないからだ。開花の1週間から10日くらい前までに畑に出せばいい。今年はたぶん桜桃が20日過ぎには咲くのではないだろうか。

時節柄、ここのブログに、「ミツバチの大量死」とか「マメコバチ」とかいったキーワードで検索してやってくる人が急増している。あまり騒がないほうがいいと思うよ。まず事実関係を先入観や憶測なしによく調べることが先だ。
ミツバチのストレス(過密、酷使)説、稲作農家のカメムシ防除薬(ネオニコチノイド系)説、ミツバチの寄生ダニ説、養峰家が使う寄生ダニ防除薬(アピスタン、マブリック)説、さらには携帯電話電磁波説なんてのまであるからね。

dscf0024.jpg写真は左がリンゴ畑、右上が桜桃畑のマメコバチ巣箱。設置して翌日には、ハチが巣筒から出て飛び始めた。もちろん、まだ花は無いから、準備運動なのだが。最高気温は6日から15度以上、9日からは20度以上が連続して、ハチの動きは最高にいい。

しかし、出てきたばかりのハチをヒヨドリが食べるので困ったものだ。ミツバチとちがって針はないし、エサの乏しい春先の栄養源としてはちょうどいいのだろう。

果樹では、9日に小梅の花が咲始めて、今日はもう満開だ。豊後が3分咲きくらい。
もう飽きてきたが、今春の野ネズミ収穫量はあわせて131匹になった。大豊作というか、千客万来というか。

42ケのトラップをつかって、そのうち37ケにネズミがかかった。5ケがまだかからず、かかりそうな場所にときどき移動させてみている。が、もう大体、終わりに近づいているだろう。まだ、執念深くつづけることもできるが、それに、まだネズミは生き残っているのが結構いるはずだが、わしはもう飽きてきた。
西松建設違法献金事件で大久保秘書の逮捕からそろそろ1ヶ月も経つ。もういい加減、ニッポン人はこういう話題に飽きてきている。ニッポンの文化というのは、「3日もすれば忘れる」文化だ。もともと何かの原理原則で自分の生き方、考え方を決めていくような民族ではない。宗教がないというのもそれが原因だろう。みんながそう言っているから自分もそう言っておけば無難だ。みんなで渡れば恐くない。世間並みがいちばんだ。長いものには巻かれろ、出る杭は打たれる。

と、書きつつまた同じ話題だ。3月27日の民主党代議士会で小沢一郎が代表の続投について説明した。その会合で、小宮山洋子と近藤洋介のふたりが小沢の代表辞任を主張したという。おかしかったのは、この人たちは小宮山がNHKアナウンサー、近藤が日本経済新聞記者の出身だということだった。つまり、どっちもマスメディアの側の人間だった。笑ってしまった。象徴的なふたりだった。名前がおなじ「洋」だというのはご愛敬だろう。

今回の小沢事件は、あきらかにマスメディアの犯罪だ。もちろん検察がシナリオを書いたという点で責任はもっとも重いが、そのシナリオにしたがって国民レベルでの「広報活動」「情報操作」を大展開して、「世論」をある方向へ誘導した実行犯は新聞とテレビだった。マスコミが事件を大々的にあおりたてて、小沢が辞めないのはおかしい、という世論をつくりあげていった。これは事実だ。

ほんらい、罪を問われるべきなのは、小沢ではなくマスメディアなのであって、非難されるべきは「バンキシャ」新聞とテレビだというのが、良識ある人間のものの見方というものだろう。毎日、大本営発表をつづけてきたこれらのメディアは、社長・会長の首が飛んでもおかしくないほど、責任は重い。出てこいニミッツ、マッカーサーとか、鬼畜米英とか、欲しがりません勝つまではとか、一億玉砕とか、そういうのと同じレベルの、小沢は辞めろ、スローガンなのだから。

ところが、この民主党のふたりの国会議員は、この意味でお馬鹿を世間にさらした。このふたりは、NHKの報道姿勢をまず批判し、まず日経新聞ほか大新聞を叩かねばならない立場にあった。メディア批判はマスメディア出身の人間の義務とさえ言える。彼らはそれをしないで、小沢の方に文句を言った。マスコミがこれまでやって来たことをそのまんま党内でもやったということになる。これは、ピンぼけ、お笑い系国会議員のやることだ。民主党のピエロだった。お馬鹿なマスコミ(世論)といっしょにタコ踊りしているようでは、政治家の資格はないだろう。

ま、キムジョンイル体制ではないのだから、党内に「異論」があるのは大いに結構だ。その点は差し引いて、お馬鹿さんを見てあげなければならない。

もちろん、政治家がマスメディアを敵に回すことの危険は小さくない。マスメディア批判はよほどの気構えがなければできないだろう。その意味では、党首を批判する方が楽は楽なのだ。小沢一郎はマスメディアにこびない政治家だ。だからマスメディアからは叩かれる立場にある。一方、マスメディアにこびて、顔の見えない「世論」におもねっているような政治家は、そもそもろくな人間ではない。これだけはハッキリしている。

近藤洋介は民主党ポスターの絵柄が小沢とのツーショットだけだったのが、最近、レンホウとのツーショットに取り替え始めた。レンホウってのがまたテレビ芸能界出身の、口先だけは威勢がいい中身空っぽ議員なことは、常識。だいたい国会でのレンホウの質問質疑を一度聞いてみれば分かる。ひどいものよ。近藤君はレンホウと同じレベルか。

それに加えて、近藤は野田グループだそうだ。野田佳彦というのが森田健作知事で有名な千葉県(他人事だけど千葉って大丈夫か?笑)の代議士。若いころジャーナリスト志望だったそうだ。これまた、前原誠司とおなじ松下政経塾の流れの人間で、箸にも棒にもかからない。松下系というのは、お坊ちゃま系というか、政治学をお勉強してきました、成績優秀な政治家でござい、風なパーソナリティの人たちだ。野田が国会対策委員長のとき例の永田偽メール事件が起きた。永田議員の失態だったが、あんなことを取り上げさせた国対委員長の責任はあまりにも大きかった。というより、この人はアタマ悪い。

ここで名前を並べた人たちの共通する何かがあるように思う。いつもきれい事ばかり並べていそうな、カッコばかりつけたがるような、そういうキャラの上滑り政治家。としか、わたしには見えませんね。

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