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2009年2月アーカイブ

英語版の「ぶろぐ@農?」をどうぞ。

『ぶろぐ@農?』

だいぶん前にハングル版・渡部果樹園ウェブサイトを紹介したが、英語でも見られるとは、いやあ、我が家もインターナショナルになったもんだ。

英語的には、かなり、意味不明な部分もある。ご愛嬌。
翻訳システムの機械的な自動翻訳なので。

このブログだけでなく、渡部果樹園のページは全部、英語に翻訳されている。英語ブログ・ページ右上のHome orchard Watanabeへのリンクから行ける。

CIAのこと

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雪が続いているので本読みに時間をつかってきた。
『CIA秘録』の上巻は読んだ。下巻はまだ。

CIAというと、原研(日本原子力研究所)の職員が東海村の海岸に死体で打ち上げられたことがあった、というような怪しげな話を、昔よく聞いたものだ。わたしが若いころ勤めていた零細企業の社長は、日本が原子力開発を始める前後から政府官庁、業界、学界に出入りしていた人だった。原子力関係者には、その性質上からか、CIAということばを特別なニュアンスで口にする人が珍しくなかった。CIAのエージェントが原子力界のあちこちに何食わぬ顔でくいこんでいただろうことは当然想像できる。いつの時代も、核とCIAは、切っても切れない関係にある。

『CIA秘録』にでてくる日本人は、岸信介、児玉誉士夫、有末精三。本には出てこないが、正力松太郎は読売新聞、日本テレビの親玉でありかつ、原子力導入時代の最大の大物だった。初代原子力委員長・正力もCIAの影がついて回った人物だ。有馬哲夫『日本テレビとCIA』

最近でいちばん大きい事件だったのが、『秘録』下巻にも出てくるイラク大量破壊兵器にまつわるCIAのでたらめ情報だ。これについては、下巻を読んでからまた何か書くつもり。

リスク論と農業

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先日、中西準子著『環境リスク学』を読んだ。2004年刊でそう新しくはない。
まとめて言ってしまえば、人間が作り出すいろんな化学物質や人工建造物(ダムとかゴミ焼却炉とか)などについて、それぞれがどの程度、人の健康寿命とか社会経済に影響を与えるか。それを数字であらわして、それぞれの損得を比較できるようにしようというものだ。ようするに政策の判断材料にするのが最終的な目的になる。そのリスク評価という刀でもって、ニッポンの狂牛病、ダイオキシン、環境ホルモンなど、世論の情緒的、感情的な過剰反応を斬って捨てている。

こういう考え方というのは、この数年、一定の勢力を形作ってきた。たとえば、地球温暖化対策に温室効果ガス削減をもちだすのは偽善であって、科学的根拠がない、といった主張がある。そして、温室効果ガスを削減するのに必要なコストと削減策の効果を考えれば、そこにつぎ込むよりも政策的にはもっと有効で価値のあるカネの使い方があるのだ、というような主張だ。

この、いわば反「エコロジー」陣営の代表はたとえば、5年ほど前に出された『環境危機をあおってはいけない』(文藝春秋)のビヨルン・ロンボルグがもっと も有名だろう。彼のシンパがニッポンの学界言論界にも少なくないことは、ここ数年で出版された環境関連の本を並べてみれば分かるはずだ。

話をかんたんにすれば、つぎのようなことだ。たとえば、自動車は事故というリスク、大気汚染というリスクがあって、人の健康、生命を脅かす。一方で、自動車は急病人を病院へ送り届ける、食べ物を飢えた人に運ぶ、などなど、人を救う力になる。つまり自動車を使わないことにはべつのリスクがある。使うか使わないか、どっちが得か、よーく考えないと答えが出ない。というようなことになる。

アルコール、タバコ、大麻、というのもリスク評価できる。
このなかでいちばん健康リスクが高いのは、もちろんタバコ。そのつぎは多分、アルコールだろう。大麻は健康リスクがもっとも小さいはずだ。ところが、ところが、世の中はまったく正反対の反応を示す。タバコを吸っていても逮捕されない。なぜそうなるのか、よく考えてみないといけない。

農家にとってリスク論がもっとも身近なのは、言うまでもないが、農薬だろう。農薬を使うリスク、使う農薬の種類が変わることのリスク。たとえば、DDT。この農薬は有害な農薬として何十年も前に製造禁止になった農薬の代表みたいなものだ。ところが、DDTはマラリア防止の特効薬として世界で復活した。世界保健機関はアフリカでDDTの使用を奨励するまでになった。これもDDTを使うことのリスクと使わないことのリスクを比べるところから決定されたのだ。農薬の種類別リスク、さらに何よりも、農薬を使わないことのリスク。

2年前?、?森の木村秋則氏がNHKにとりあげられて話題になった。無農薬りんご完成の物語だ。(まだ、その記録本を読んでいないが、近々読む予定。)

無農薬については、植物を無農薬状態にすると、植物自身のもつ防衛本能がはたらいて自分の体内に有毒成分を作り出す。生体内農薬のメカニズムも研究されている。人間が農薬を使って植物を病気や虫から守ってやると、植物は自分で身を守る必要がなくなる。アメリカの「核の傘」に守られたニッポンみたいなものか(笑)。その逆は、無農薬によって植物は自分を自分で守らねばならなくなる。けっかとしては、無農薬の農作物の方が体内自然農薬をふやすことになる。かんたんに言えば、無農薬の方が有毒物質が多くなる、というパラドックスが起きる(こともある)。リンゴ農家なら知っているが、リンゴはちょっと実割れしたり傷ついたりした部分が苦くなる。渋くなる。虫に吸われたりした部分のまわりも同じだ。たぶん、これも植物自身がもっている防衛反応かもしれない。

こんなふうに、単純に、無農薬がすばらしいとは言えない。そのことを抜きにしても、無農薬では世界の食糧をまかなえないし、無農薬栽培を強制されれば、農家はみな過労死してしまうだろう。

話にまとまりがなくなった。たしかに、『リスク学』、こういう「科学的」というか、「客観的」基準というか、そういうものは人間の判断材料のひとつとしては必要なのだろう。そうはいっても、人はリスクを科学的に評価しながら毎日を生きているわけではない。リスクの高いことでも、人jはやらねばならないことがあるし、リスクが高くてもそれに挑戦しようとすることも少なくない。やめろと止められることでもないし、それをバカだと笑うこともできない。そういう意味では、答えがないな。

この著書には、ひっかかる点も少なくなかった。数字のマジックみたいなものもある。「科学的」主張には、おうおうにして人をあざむくレトリックが隠れている。また、あとで続きを書くかも。
産直ソフトの試用版にお粗末な欠陥があった。よく試運転もしないでいるから、あとでエライ目に遭う。

なんといっても、ソフト本来の機能だけでなく、そのうえに、公開するにあたってのソフトの防護機能をつけくわえなければならない。ソフトウェアの中身(舞台裏)がまる見えになったのでは話にならない。この、本来機能と保護機能とがべつべつにプログラミングできればいいのだが、そうはいかない。お互いが密接に干渉し合っているので、あちらを立てればこちらが立たず、のジレンマがプログラムに起こってしまう。そのちょっとしたズレというかミスというか隙間というか、コード一行の書き間違え、書き落としが致命的なバグになる。

こんな単純、小さいソフトウェアでさえ、合計36800行のコード(VisualBasic .Net)でできている。そのうちの27000行は自動的に生成したコード。のこりの9800行が自分で書いたコードだ。空行を抜いても9000行は下らないだろう。一行であっても、間違えると全体がおかしくなることもあり得る。

遊びにしては疲れる遊びではある。このソフトの防護を突破できる人、誰かいませんか。破れば、ソフトの中身が少し見えます。といっても仕組みの一部少しだけしか分かりませんが。たぶん、破れないはず。

麻生と大麻

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090212-yukidoke.jpg気候は1ヶ月進んでいる。畑の根雪も樹の周りがとけて地面が見え始めた。異常に早い。昨夜は雨降りだった。雪解けはさらに加速するだろう。

相変わらず、マスゴミは麻生と大麻たたきに明け暮れている。ほとんどファッショかヒステリーだ。

北京五輪、アメリカ水泳界の英雄フェルプスも大麻だ。金メダルを全部剥奪して、水泳界から永久追放でもしたらどうか。「大麻汚染」阻止キャンペーンが大好きな、朝日新聞も読売新聞もNHKも、そういう主張を世界に向かってぜひやってもらいたいものだ。それから、日本水泳連盟、日本オリンピック委員会はフェルプスのメダル剥奪を国際オリンピック委員会に提議すべきだ。世界の物笑いになることだろう。

ニッポン・ラグビー界の覇者、東芝も大麻騒ぎだ。社会人はそんなことないだろうと思っていたら、試合に出場することを自粛した。子供の高校野球じゃあるまいし、選手個人の問題を「連帯責任」にするなどというのは、頭がピーマンだ。そんなんなら、白露山の北の湖親方の部屋も若麒麟のの尾車親方の部屋もみんな部屋の力士は全員出場停止にしたらいい。

この調子で、そのうちプロ野球選手にもそういうのが出てくるだろうから、そうしたら見物になるだろう。シーズン途中で巨人が試合をできなくなったりしたら最高だ。渡辺恒雄の顔がぜひ見たい。巨人の選手のだれか、大麻に手を出してみないか。

麻ついでに、麻生叩きをコイズミくんが始めたらしい。こういうゾンビが墓場から出てきていつまでも政界をうろうろしているのは、なんとも自民党らしい。コイズミくんは実害のない大麻ではなく、世間に迷惑をかける覚醒剤だ。その時は快感に酔ったが、あとは悲惨な廃人状態のわがニッポンをつくった。まず、コイズミくんを除名でもしたらどうか。党籍剥奪だ。そうすれば、麻生人気が一気に高まって、支持率は最高を記録して、解散総選挙で自民党の圧勝だ(笑)。どうせ、何もしなくても支持率は下がる一方なのだから、ここで一発大逆転、イタチの最後ッ屁はどうよ。(麻生くんはイタチかカワウソに似ている)
前から書いていた、オリジナル果物産直ソフトのお試し版をとりあえず作って公開することにした。インストール後1週間だけ動く。
『くだもの生活』のダウンロード・メニューからどうぞ。

ただし、すべては自己責任が原則でお願い。パソコンが壊れても、わしゃ知らんでよ。
地雷踏みがしたい方、不発弾掘りがしたい方を歓迎。

雪もほとんど積もらないので桜桃の剪定も進んだ。芽かきをこれからやらねばならない。写真は2月5日撮影。

090205-colt.jpg090205-aoba.jpg左:青葉桜台サトウニシキ26年生。植えてからこれくらい年月が経つと、8メートル幅の雨除けハウスいっぱいいっぱいに広がる。まさに働き盛り。

右:コルト台サトウニシキ18年生。コルトは樹勢ばかりが強くて、立ち上がる枝をおさえるのに苦労する。樹勢(樹の勢い)が強いと実が成りにくい。成っても味にコクが出ない。


殺人現場を知らずに死刑制度を語る。
戦争の現場を知らずに戦いを美しく語る。

『記録』編集長 「江東区OL殺人事件と裁判員制度」

いつも愛読している、ここを読みながら、そんなことを思った。
かつてはベトナム帰還兵、今ではイラク、アフガンで米軍兵士の自殺や凶悪犯罪がつづくのは、そういうことだろう。無能な政治家の犠牲者だ

かつての英雄とは、戦場の殺人を殺人とも思わないほど「場数」をこなし、「場慣れ」した、殺人のプロのことだった。

そして、普通の人なら正視できないような、むごたらしい現場を見なくて済むように、戦争オタクたちは兵器をつぎつぎ開発した。超高空爆撃機、精密誘導爆弾、無人攻撃機、兵士ロボット・・・。やがて先進国の兵士は、快適なオフィスに座ったまま、遠隔操作で戦争をする世の中になるだろう。貧乏な国や野蛮な反政府ゲリラなど顔も見ないでイチコロというわけだ。


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