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2008年8月アーカイブ

日照不足と雨

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今年の夏をふりかえる。
7月は、梅雨が明けたと気象庁が発表してから雨、曇天がつづいた。梅雨明け直後の10日間は天気がもっとも安定する。それが気象の常識だから、この梅雨明け発表はまったくの誤った判断だったわけだ。が、気象庁はいつになったら訂正するのだろう?(笑)。事実は、梅雨明け後10日間がもっとも天気が悪かったのだから。
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猛暑の夏か、と思っていたら、暑かったのは中部地方や西日本だけ。山形はふつうだった。

お盆を過ぎると今度は、ぐっと涼しくなって、また雨また雨の連続になった。今年の夏の日照時間は下の図のとおり、かなり悪い。(グラフの出所は気象庁データ)


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去年、一昨年のデータと比べれば、今年の夏の日照不足がはっきりわかる。夏らしい夏は7月末からお盆までのたった半月しかなかった。お盆以降、1日の日照時間が1時間以下という日が9日もあった。とても夏空とは思えない。

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お盆前に収穫するあかつき桃までは好天でよかった。糖度もじゅうぶんあった。

しかし8月後半は天気が悪すぎる。川中島桃にとっては最悪。桃は収穫前の半月間は雨はいっさい要らない。ところが今年は、お盆以降、雨の降った日が10日もあった。

ということで、川中島は今年はイマイチで終わりそうだ。買ったお客さん、すまんの。

ちょっと古い話だが、今月の3日、東京からの帰りはいつものように山形新幹線『つばさ』だった。
『つばさ』が福島をでて山形県境の峠をのぼっていたとき、急ブレーキがかかった。
車内アナウンス。。。
「天然記念物のカモシカに衝突しました。しばらくお待ち下さい」

ぶつかったことの車両点検ももちろんある。それから特別天然記念物のニホンカモシカ様なので、ウサギやタヌキをはねたのと違ってお役所にも連絡が必要だ。こういうのはJR東日本も対応マニュアルをつくっているにちがいない。新幹線は10分ほどで再出発した。

まあ、地域柄、カモシカにぶつかるなんてのは日常茶飯なのだが、それでも、全国的に野生生物(ほ乳類)がやたら増えているのも事実らしい。数日前の新聞でも、環境省が尾瀬の湿原をまもるためシカの駆除を許可した、というような記事をのせていた。知人の山林環境の専門家が最近言っていたが、山林の中でいろんな野生ほ乳動物が生息域をどんどん広げているそうだ。シカ、カモシカ、サル、ウサギ、タヌキ、イノシシ。。。

その知人が言うには、動物の生息域がひろがっているため、今度はヤマビルも大量に拡散しているそうだ。血を吸うヤマビルは赤い血が流れている動物が大好きだ。つまり、ヤマビルが増えているということはエサも増えていることを意味している。赤い血の流れる動物が増えてきたから、それにつれてヤマビルも増えたのだ。だから、うっかり山に入るとヤマビルにとりつかれるから注意しろ、と言っていた。

去年(一昨年だったかな)はツキノワグマが里に多数出没して、記録的に多くのクマが捕殺された。
いろんな原因はあるのだろうが、山に食べ物が少なくなったというより、里に出ると食べ物がとりやすいことが、人間と動物の衝突をふやしているのだろう。カラスが都会で増えるのもおなじだ。

子供が犯罪に巻き込まれるケースがふえている、というウソとデマについて、これを信じている素朴な人のために下の有名なページを紹介しておこう。

少年犯罪データベースhttps://kangaeru.s59.xrea.com/index.htm

公共機関までが、公費を使って事実とまったく反対のデマを宣伝して歩いているのは、困ったもんだね。
世の中がどんどん悪くなっている(危なくなっている)、というのはデマだ。デマに踊らされるのはアホなのだから注意しよう。

うそつきはドロボーの始まりとも言う。米沢の市長はドロボーか。しかし、うそも毎日毎日くりかえして宣伝されていると、人間、マインドコントロール、洗脳される。うそも本当になるのだ(笑)。不安をあおるのは、詐欺師の常套手段だ。シロアリが床下にいますよ、とか、地震が起きたらこの家はつぶれますよ、とか、あなたの子供も狙われていますよ、とか。そうして必要ない駆除作業や耐震強化工事を契約させられるのだ。役に立たないものを高く買わされるのだ。効果のない防犯システムに予算が使われるのだ。

それと、安全安心のために子供にケータイをもたせることについて。
ケータイを持たせると安全になるのか、よく考えてみてほしいものだ。
ちかごろの犯罪被害にあう子供は、みんなケータイを持っていた、と思うのは気のせいだろうか。
奈良で2、3年前にあった事件では、犯人が子供(小1)のケータイを使って親に写真メールをおくりつけていた。今年の愛知だったか、女子高校生が学校帰りにやられた事件も、もちろんケータイを持っていた。ちょっと思い出せば、そういう事件ばっかりじゃないか。「犯罪現場にケータイあり」、だ。

ケータイは事件にあう前は連絡用につかえるので「安心」にはなるが、事件を防ぐ効果なんかもっていない。なので、ケータイをもたせたからといって犯罪が減るわけはない。あの子はケータイを持っているらしいから襲うのはやめにしよう、なんて考える「変質者」がどこにいるだろう。ケータイは子供の「安全」には何の役にもたちはしない。ケータイのかわりにICタグをランドセルにつける、とかいうのも同じこと。

こいつは、生命保険をかけたから死なない、というようなもの。自動車保険をかけたら事故にあわない、というようなもの。お守りくらいにはなるかもしれないが、これで子供を犯罪から守れるのだったら、世の中、万々歳のポンポコピーだ。まことにおめでたい。こういうインチキが世の中にはびこって、こういうインチキ詐欺で市民から無駄なカネをまきあげて、わけの分からんIT企業やらセキュリティ企業にながすのはやめてけろ。

関連:「小学生にICタグをつける」(児童見守りシステムの愚かさについて)
MovableType 4.2 にアップグレードした。たぶん、うまくいったはず。
新機能などについては、これから確認してみる。

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