子供をめぐるウソとデマ

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子供が犯罪に巻き込まれるケースがふえている、というウソとデマについて、これを信じている素朴な人のために下の有名なページを紹介しておこう。

少年犯罪データベースhttps://kangaeru.s59.xrea.com/index.htm

公共機関までが、公費を使って事実とまったく反対のデマを宣伝して歩いているのは、困ったもんだね。
世の中がどんどん悪くなっている(危なくなっている)、というのはデマだ。デマに踊らされるのはアホなのだから注意しよう。

うそつきはドロボーの始まりとも言う。米沢の市長はドロボーか。しかし、うそも毎日毎日くりかえして宣伝されていると、人間、マインドコントロール、洗脳される。うそも本当になるのだ(笑)。不安をあおるのは、詐欺師の常套手段だ。シロアリが床下にいますよ、とか、地震が起きたらこの家はつぶれますよ、とか、あなたの子供も狙われていますよ、とか。そうして必要ない駆除作業や耐震強化工事を契約させられるのだ。役に立たないものを高く買わされるのだ。効果のない防犯システムに予算が使われるのだ。

それと、安全安心のために子供にケータイをもたせることについて。
ケータイを持たせると安全になるのか、よく考えてみてほしいものだ。
ちかごろの犯罪被害にあう子供は、みんなケータイを持っていた、と思うのは気のせいだろうか。
奈良で2、3年前にあった事件では、犯人が子供(小1)のケータイを使って親に写真メールをおくりつけていた。今年の愛知だったか、女子高校生が学校帰りにやられた事件も、もちろんケータイを持っていた。ちょっと思い出せば、そういう事件ばっかりじゃないか。「犯罪現場にケータイあり」、だ。

ケータイは事件にあう前は連絡用につかえるので「安心」にはなるが、事件を防ぐ効果なんかもっていない。なので、ケータイをもたせたからといって犯罪が減るわけはない。あの子はケータイを持っているらしいから襲うのはやめにしよう、なんて考える「変質者」がどこにいるだろう。ケータイは子供の「安全」には何の役にもたちはしない。ケータイのかわりにICタグをランドセルにつける、とかいうのも同じこと。

こいつは、生命保険をかけたから死なない、というようなもの。自動車保険をかけたら事故にあわない、というようなもの。お守りくらいにはなるかもしれないが、これで子供を犯罪から守れるのだったら、世の中、万々歳のポンポコピーだ。まことにおめでたい。こういうインチキが世の中にはびこって、こういうインチキ詐欺で市民から無駄なカネをまきあげて、わけの分からんIT企業やらセキュリティ企業にながすのはやめてけろ。

関連:「小学生にICタグをつける」(児童見守りシステムの愚かさについて)

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