続・子供をめぐるウソとデマ

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福岡で小学1年生の男の子が何者かに殺害された。GPS機能つきケータイを持たせてあったそうだ。
何度も書きたくないが、こういう機械を持たせれば安心だという、まちがった信仰はいい加減に捨ててほしい。こんなものは何の役にも立たない。

米沢市の西部地区ではあいかわらず毎日、小学生の下校開始放送を大音響を立てて街頭スピーカ200箇所から流している。「児童見守りシステム」と名前だけはかっこいいが、これも何の防犯効果もない。放送したからと言って、外に出てきて子供が帰る姿を「見守って」いる人なんか見たことない。だいたい、子供を使って大人の願望(子供を見守れ)のお説教をしようという魂胆がさもしい。山形地域限定ジョークで言えば、子供を使った仏壇屋のコマーシャルみたいなことはするな、ということだ。

こんな役に立たないことを金とヒマをかけてやるよりも、イチバン効果的な事は、こども全員に防犯ブザーを無料で配布することだ。みんなが持っている、ということだけで、犯罪被害の防止効果だけでなく犯罪を起こさせない抑止効果もある。子供がそういうものを持っていることが、世間に広く知れ渡っていると、子供に手を出すのを躊躇させることができるからだ。うっかり変なことをしようとすれば、ブザーの大音響がお出迎えするからだ。

こういう単純なことが必要なのであって、最新式のGPSだのICタグだのは、まったくの子供だましだ。そして、何の効果もない街頭スピーカのお説教なんて、某キリスト教系宗教団体のスピーカ説教と同じく、ただの騒音だ。とても、本気で子供を犯罪から守ろうとしているふうには見えない。
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