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2006年10月アーカイブ

冷たい雨の中で

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今日は朝から雨降りだった。今月は連休の嵐をのぞけばずっと好天が続いてきたから、そのツケが回ってきたのだろうか。冷たい雨で、紅玉をもぐ指もかじかんだ。

農業を始めて間もないころ、誤って左手の親指の筋を切ってしまったことがあった。ノコギリを持つ手がちょっとばかり狂って、運悪く軍手などしていなかったためにモロに傷つけてしまったのだった。医者に筋をつないでもらって、一応は指も曲げ伸ばしが出来るようになった。けれども、今日のような冷たい雨降りや、霙が降る季節になると、この左手親指が動きにくくなる。曲げ伸ばしがぎこちなくなってしまうのだ。だから、ときにはりんごが左の手から滑り落ちたりもしやすい。

予報では明日も雨だ。そして明日も一日、りんごの収穫作業がある。

バーゲン・セール

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「唯一の被爆国」という言葉が大安売りの季節を迎えている。あの言葉は8月の6日と9日だけの限定バーゲン・セールかと思っていたが、最近では北朝鮮のニュースにあわせて臨時バーゲンが企画されるみたいだ。なんだかプロ野球の優勝決定の恒例行事に似てきた。みんなで、北朝鮮たたきグッズ入り福袋を買いに行こう。開けてビックリ玉手箱だよ。

「唯一の被爆国」と「唯一の核使用国」が同盟を結んで、北朝鮮に「制裁」するんだとさ(笑)。
右翼だろうと左翼だろうと、ニッポン人はこういう被害者ヅラするのが大好きなんだ。どこかの中学校の先生がやった「偽善者」イジメじゃないが、「唯一の被爆国」、これこそ偽善者の最たるものだろう。

それにしても、「制裁」という言葉には傲慢さがあふれている。大国意識があからさまなのだが、ニッポンも大国になったものよなあ。ちょっと昔までは、制裁というとアメリカやソ連、中国などがよく周辺の小国にむけて使っていたものだ。そういう傲慢大国の仲間入りを、わがニッポンも果たしたというわけだ。おめでとう。アベくん。「主張する国」をつくるんだったよね。アメリカ並みの傲慢さをニッポンも持てるようになった。そういう国を「美しい国」と言うんだね、たぶん。(笑)

秋深まる

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今年の秋は近年ではめずらしく秋らしい秋になっているみたいだ。とくに去年なんかは10月の気温が高くて、りんご作り農家はほんとに困ったものだったが、今年は朝晩も適度に冷えていて、りんごの色づきも悪くない。このまま安定した天気が続いてくれることを願う。そういえば、我が家の玄関先にあるモミジは11月初めに深紅色に色づくのだが、去年は焼け焦げたみたいにちじれた赤茶色のまま終わったのだった。ことしはNHK山形でも予想していたが、紅葉はかなり期待していい条件がそろっている。

ラフランスは先日の大嵐でかなり落ちたから、注文分がたりなくなるかもしれない。
北斗は樹にはそこそこ成っているが、こいつは気まぐれなりんごで、収穫してみるまで豊作か不作かわからない。今年は予約注文が殺到していて、こいつも足りなくなる可能性が小さくない。
ふじは質、量ともに上出来の感じがしている。後1ヶ月も先の収穫だから、去年のように雪がどっと来られると困るが。

今の時期、りんごを収穫していてアマガエルに会う。カエルは真っ赤なりんごの上でひなたぼっこをしている。ここが一番暖かく居心地もいいのだろう。もうしばらくすると土にもぐって冬眠にはいるはずだが、今はまだ、それまでに栄養をつけておくのだ。熟したりんごは甘い香りを出しているから、天気のいい日には小さい虫が寄ってくる。それをいただく。ただひなたぼっこだけしているのではない。しかし、熟したりんごはわたしがもぎとってしまうから、アマガエルは枝に飛び移って逃げる。飛び移るのに失敗すると地面に真っ逆さま、、、、。

今日は百舌鳥も高い木のてっぺんで鳴いていた。秋が深まるにつれて空気が冷えてくるとこの鳥の声もいっそう寂しさを増していく。カエルはそういう百舌鳥にとって格好の食べ物になる。やがて季節が進んでこのカエルの姿もすべて見えなくなると、もう冬はすぐそこだ。

嵐と落果

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おととい、昨日と雨が降り続けた。ずっとリンゴもぎをしていた。
今日も朝からリンゴもぎだったが、朝8時を過ぎるころから強風が吹き荒れた。台風以上だ。
ラフランス、北斗、昂林、ふじ、その他すべての品種の果実が樹からバラバラと振り落とされた。
為すすべも無い。ニュートンさんのお陰。

とくにラフランスは2割ほどが落ちた。近くのFさんのラフランス畑では5割以上が落ちたらしい。風の通り道だったのだろう。リンゴでは、実の大きい北斗や昂林がとくに落ちた。ふじも落ちたが、なっている果実も一部、枝に擦れて傷が付いてしまった。収穫期の昂林は熟しているので柔らかく、3割がキズだらけ!売り物にならない。

話は飛ぶが、三陸沖で座礁転覆したサンマ漁船の乗組員さん、ほとんど50歳代、60歳代だった。
北アルプスでも遭難だ。これも中高年グループだった。
この二つの典型について少し考えてみようか。50歳代の一人として。

若い人、といっても20,30代だが、その若い人たちはどこに行ったんだろう。

二つの遭難がもっている共通点は中高年ということだ。共通するのはそれだけ。あとは全然性格が違う。
片方は仕事、もう片方は遊び。
片方は男の世界、もう片方はオバサンのパーティ。
同じ年代でありながら、男と女はこんなにまで遠い。両極端にかけはなれている。

これが現代日本を照らし出している。それは三重の意味でシンボリックだ。
一つは若者が大自然に接触する機会をまったく放棄してしまったこと。
一つは農林水産業は追いつめられてしまったこと。その担い手のオジサンも追いつめられている。
一つは女は自由と消費をどこまでも追い求めていること。要するにオバサンは退屈している。

ニッポンの今と将来はかなり危ない。
つづく

ひよどり

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熊や猿もいろいろやってくれるが、今年はヒヨドリもかなりだ。ヒヨドリが果実をつつくのは毎年の恒例ではあるが、今年はいつも以上に鳥の数が多く、しつこい。熊と同じでヒヨドリのエサになる山の実も今年は少ないのか? それとも、単にヒヨドリの数が増えているせいなのか。

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