今年の秋は近年ではめずらしく秋らしい秋になっているみたいだ。とくに去年なんかは10月の気温が高くて、りんご作り農家はほんとに困ったものだったが、今年は朝晩も適度に冷えていて、りんごの色づきも悪くない。このまま安定した天気が続いてくれることを願う。そういえば、我が家の玄関先にあるモミジは11月初めに深紅色に色づくのだが、去年は焼け焦げたみたいにちじれた赤茶色のまま終わったのだった。ことしはNHK山形でも予想していたが、紅葉はかなり期待していい条件がそろっている。
ラフランスは先日の大嵐でかなり落ちたから、注文分がたりなくなるかもしれない。
北斗は樹にはそこそこ成っているが、こいつは気まぐれなりんごで、収穫してみるまで豊作か不作かわからない。今年は予約注文が殺到していて、こいつも足りなくなる可能性が小さくない。
ふじは質、量ともに上出来の感じがしている。後1ヶ月も先の収穫だから、去年のように雪がどっと来られると困るが。
今の時期、りんごを収穫していてアマガエルに会う。カエルは真っ赤なりんごの上でひなたぼっこをしている。ここが一番暖かく居心地もいいのだろう。もうしばらくすると土にもぐって冬眠にはいるはずだが、今はまだ、それまでに栄養をつけておくのだ。熟したりんごは甘い香りを出しているから、天気のいい日には小さい虫が寄ってくる。それをいただく。ただひなたぼっこだけしているのではない。しかし、熟したりんごはわたしがもぎとってしまうから、アマガエルは枝に飛び移って逃げる。飛び移るのに失敗すると地面に真っ逆さま、、、、。
今日は百舌鳥も高い木のてっぺんで鳴いていた。秋が深まるにつれて空気が冷えてくるとこの鳥の声もいっそう寂しさを増していく。カエルはそういう百舌鳥にとって格好の食べ物になる。やがて季節が進んでこのカエルの姿もすべて見えなくなると、もう冬はすぐそこだ。
コメントする