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2013年3月アーカイブ

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左上の写真は2月6日のこのブログ「剪定」の記事に載せた写真と同じものだが、この樹が2月26日には右上の状態になっていた。雪が1メートル以上増えて、この日には積雪深は2メートル40から50に達していた。

これくらい積もると多くの樹の枝が雪に埋まる。雪は時間とともにじわじわ沈んでいく。沈みながら枝もいっしょに下へ下へと引っぱり下ろしていく。この沈下力はすごい。放っておけばその枝はバリバリと折れる。放任したままの樹がどうなるかが下の左の写真だ。

takano2.jpgこれは3月6日に写したもので、わが家の近くの別の農家の園地。積もったまま対策を取らないと、たいていこうなる。

だから枝を掘り出してやらねばならない。これが大変な仕事だ。降雪がおさまった2月28日から枝の掘り出しに取りかかった。

だいたい2メートルくらいの高さには重要な枝が結構ある。2メートルを超える大雪だと、そういう枝を救い出してやらねばならない。なるべく早くだ。まるで雪崩に埋まった遭難者を助けるみたいに。

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上の写真は北斗。掘り出し前26日と掘り出し後28日。

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まあ、こんな感じで埋まっている樹の枝をアルミスコップでなるべく傷まないよう折れないよう掘り出す。それでも小枝が多少は折れる。下向きに伸びている枝はどうしても掘り出すことが無理、と判断すればノコギリで切る。下向きの枝がそのままだと上の枝をいっしょに引っぱって、被害を大きくしてしまうからだ。
気象庁のデータを調べてみたら以下のとおりだった。ただし、これは米沢の観測点での数値でわが家のある山寄りの地域のものとはちがう。

積雪深のトップ6 (1979年11月から2013年2月)
1980年2月 188cm
1981年2月 184cm
1984年2月 177cm
2013年2月 172cm
2006年2月 156cm
2012年2月 145cm

わたしの記録だと最大積雪深は2001年が2006年と同じ程度だった。
山寄りにあるわが家周辺は、気象台の観測値よりもはるかに多い。70から80センチくらい上積みする必要がある。したがって、上の数字はすべて2メートル以上ということだ。今年はまちがいなく2メートル50あった。

わたしは1984年春に米沢に来たが、そう言えばあの年は4月も雪が大量に消えずに残っていたなあ。

冬季合計積雪量トップ10 (2013年はふくまない)
2006年 1074cm
1984年 1039cm
2001年  978cm
2012年  974cm
2005年  962cm
1993年  924cm
2011年  877cm
1994年  859cm
2008年  850cm
1996年  842cm

たぶん合計積雪量で2013年が上位に出てくるだろう。
この30数年をざっとながめると、最大積雪深は1980年代前半に多く、しばらく少なめで、21世紀に入ってからまたぐんと増えたと言えるだろう。一冬に降る雪の総量は、やっぱり21世紀。21世紀はどか雪がふつうになった。

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