マメコバチ問題

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mamekobachi2.jpgミツバチとネオニコチノイド系殺虫剤については、話が複雑になるので後に回す。

あてにならなくなったミツバチに代わるだけのマメコバチを、今後は確保しないといけない。

我が家のマメコバチはリンゴの木箱にヨシの巣筒をつめたもので飼っているが、箱数にして20近くある。1箱に5000本くらいは入っているだろう。昨日数えてみた内訳で言うと、かなり古くなった巣箱が6箱、4,5年は使ったものが7箱、2,3年以内のものが6箱だ。

巣筒が古くなると、マメコバチは天敵の寄生ダニやカツオブシムシに食われてしまうようになる。幼虫やサナギの段階でやられてしまう。平成20年に東根市農協が管内でやった調査によれば、4年以上のものはほぼ全滅、2年前後のものでも34〜50パーセントが死亡していたという。営巣割合(ヨシ筒全体に対する使われている筒の比率)は、高い園地で70パーセント、低い園地で10パーセント以下、という結果だ。

我が家もそんな感じだ。古い巣筒が多すぎる。管理が悪いからねえ。かなり古いやつは、筒を割ってみると全部コナダニやカツオブシ虫に食われてしまっている。4,5年以上使ったものでも死んだ筒の割合がかなり高い。生きている筒はわずかのようだ。これまで毎春、かなりのハチが巣箱から出てきて元気に飛び回っていたので、あまり気にしていなかった。
去年のマメコバチの状態は、「桜桃の咲き始めるころ」(2009年4月)

しかし実際に巣筒を割ってみて、そのひどさを改めて思い知った。

コナダニの寄生を抑えるためヨシの巣筒にかける薬剤(マリックス乳剤)があったが、これも去年で製造中止になった。ダニの薬剤防除ができないとなると毎年新しいヨシに更新したほうがいい。寄生ダニがつきにくくするためには、同じヨシの巣筒を何年も使ってはいけない。このこととミツバチ不足とがあいまって、山形県内で今年はヨシの巣筒需要が急激にたかまってきているらしい。

きのう、新しいヨシの巣筒を仕入れてきた。ほんとうは晩秋に自分で湿地に行って、そこに自然に生えているヨシを刈ってくるのが安上がりだ。しかし、そのヨシを適当な長さに切る作業やらなんやらの手間を考えると、やっぱり店から買ってきた方が格段に楽だし早い。カネをかけるか手間をかけるかと聞かれると、楽な方に走ってしまう怠惰なこころ。

最高気温が15度を超えるような日があると、マメコバチがそろそろ巣から出てくる。雪もあって出番はまだまだなので、昨日、巣箱を冷蔵庫に全部しまった。

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