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2009年6月アーカイブ

今年もサルの季節になった。
17日から18日早朝にかけて、我が家の桜桃畑から30メートルくらいのところにある畑にサルが来た。雨除けハウスを設置していない、まだ10年生に満たない幼木の佐藤錦が全滅した。ひとつぶも残っていなかった。そのうえ、ジャガイモも全部掘り返されて食われてしまった。畑の所有者(兼業農家)はガッカリしていた。「今年はカレーライスが食べられないなあ・・・」

同じ17日の昼前、そこから200メートルくらい離れた桜桃畑が12頭のサルに襲われたから、たぶん同じ集団が山伝いに移動して我が家の園地あたりまで来たのだろう。日中はそこらで人が仕事をしていたから、サルがイモなどを掘ったのは暗くなる直前か、朝4時ごろのやっと明るくなり始めたわずかな時間帯にやって来たのではないか。すぐ近くに山があるので、サルはその山林の中から人の動きをよく観察している。ちょっとしたスキをついてやって来るのだ。

我が家も去年以上の防御対策をとってあるが、それでも警戒を強めなければならなくなってきた。

佐藤錦の本格的な収穫は20日から始める。
今の我が家のウェブは、Nifty が提供している「ラクーカン lacoocan 」というウェブ・サービスを利用している。

このウェブ・サーバは最近特に重たい。反応がひどく悪い。ページの表示に時間がかかりすぎる。たぶん、ハードウェア能力のぎりぎりまでたくさんの契約者を、ひとつのサーバに詰め込んでいるせいだろう。プロバイダのゼニ儲け主義で、利用者はストレスばかりが溜る。日中はそれほど感じないが、夜になるとイライラするくらい反応が遅い。サーバへのアクセスが夜になるほど多くなるせいだろう。サーバがひいひい悲鳴をあげている。なんとかならんのか? それとも別のレンタルサーバをさがすべきか。
090616-sato1.jpg090616-sato3.jpg 佐藤錦の色づきと肥大が進んできた。もう一息で収穫が始められる段階にある。

右の写真は平年並みにじゅうぶん結実した樹。園地によってバラツキがあって、結実の悪い樹はこの写真の三分の一も成っていないものがある。結実数が少ない樹は逆に、果実の肥大も色づきも良い。結果量と品質は両立しない。だから、豊作の年は、いわゆる「成りすぎ」で味も大きさも落ちるものだ。結果良ければすべて良し、じゃなくて、結果良ければ味悪し、なのだ。不作の年の方が逆に美味しくなることもある。世の中うまくいかないね。

5月の記録的な少雨は6月半ばに入ってもまだつづいている。6月降水量の平年値は98ミリほどだが、現在までで17ミリくらいしか降っていないから、5月につづいて6月も記録的少雨になる恐れがある。えらいことになるかもしれない。リンゴにとっては厳しい。かといって、桜桃にとっては大雨になっても困る。雨は要らない。うーーん。

090609-sato.jpg090609-sato-red.jpgサトウニシキも色づき始めてきた(右写真)。左写真は左側の真っ赤に見えるのがレッドグローリー(早生品種)、右側がサトウニシキ。

きのうまでに雨除けハウスのポリ被覆と防鳥ネットを張る作業をすべて終えた。収穫開始まであと10日くらいだろう。全身の筋肉がだるい。

こういう労働をしながらいつも思うのは、サクランボ作りは純粋に経済的にみて割りに合うものなのだろうかという疑問だ。いまごろ言うのもバカバカしいが、収穫量は毎年不安定で、豊作もあれば凶作もある。去年の半分しかとれないこともある。やたらと短期間に仕事のほとんどが集中して、ばたばたばたばたと動きまわらねばならない。計算も予定も、あるようで全くない。何が起きるか、一寸先もしかとは見えない。

NHK山形のニュースでやっていたが、明治何年だかから始まった気象台の観測史上、今年の5月は少雨記録を更新した。山形県内の多くの観測地点で新記録となった。米沢の場合、平年は85ミリのところが今年の5月は26ミリほどしか降らなかった。6センチも少ない。ほとんど百年に一度の大記録だ。農作物に影響が出ないわけがない。桜桃は水掛をしたが、リンゴにはまったくやっていない。そういうヒマはなかった。6月に入ってからも少雨の傾向がつづいている。リンゴの果実の生育が心配だが、どうしようもない。

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