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2008年2月アーカイブ

きょう、ハングルが全面にちりばめられた渡部果樹園のWebページに出くわした。
https://j2k.naver.com/j2k_frame.php/korean/real-apple.sakura.ne.jp/

な、なんだ!!これは。
とビックラこいてしまった。我が家のサイトが何者かに不正改造されたのか???

ちょっと調べてみた。
わたしは韓国語は読めないのでハッキリしたことは言えない。が、要するに、日本のWebページを自動的に韓国語化して表示するツールが使われているらしい。そうして、翻訳したサイトにアクセスするための、そのポータルサイト(例えば Yahoo! のようなもの)が以下だ。
https://enjoyjapan.naver.com/

そして、ここからキーワード検索すると、渡部果樹園Webサイトがそっくりそのまま、すべてのページがハングル版で表示されるというわけだ。

これは、著作権上、問題があるような気もする。無断で翻訳して、結果的に無断でインターネット上に公開していることになるからだ。翻訳はWebサーバ上の翻訳アプリケーションが自動実行しているようだ。実害が今のところあるわけではないが、変な形で利用、悪用されないとも限らないと思う。まちがった翻訳をされているかもしれないし。。。かといって、どうすべきか。わからん。

七草(西洋暦2月13日=旧暦1月7日)から始まって西洋暦2月16日までつづいた吹雪で、積雪は1メートル70センチくらいに増えた。

この間、毎朝1時間以上かけて家の前の除雪が日課になった。それからまるまる2日間ほど母屋、作業小屋、機械小屋の屋根の雪降し。17、18日は畑の果樹に積もった雪の落としかた。19日は埋まった下枝の掘り出し。といったあんばいで、雪国の暮らしを満喫した。今年は雪が積もった方だが、「大雪」というほどではない。1月が比較的少なかったせいだ。

19日は「雨水」、旧の小正月1月15日(西洋暦2月21日)と来て、やっと暦どおりに春がぐっと近付いてきた感じだ。積もる雪も水分の多い湿り雪に変わってきた。

剪定作業は予定が全く立たない状態だったが、ようやく再開した。この春は、受験生がいるので畑仕事もときどき中断することになるが、それはともかく、季節はいよいよ本格的に今年度のスタートである。

と思ったが、また今日から吹雪になる予報だ。。。。。
2年くらい前から、米沢では、市の広報車や消防自動車がこんなことをスピーカーで流しながら走り回っている。
「最近、子供が事件に巻き込まれるケースが増えています。注意しましょう」
「家へ帰るときは友達と一緒に帰りましょう」
「寄り道をしないでまっすぐ帰りましょう」・・・
つまり、「不審者」に気をつけろ、ということだ。

あまりにしつこいので、こう問い返したいと思っていた。子供が事件に巻き込まれるケースが「増えている」という根拠はどこかにあるのですか。そういう警察のデータがどこにあるのですか?。。。

子供が誘拐されたり無惨に殺されたりと「マスコミで取り上げられるケース」はたしかに「増えている」かもしれないが、マスコミの報道というものはたいがい客観性、公平性にははなはだしく欠けている。ニュースで報道されることが増えたからといって、事件の件数がじっさいに増えていることにはならない。子供に関わる事件は、じっさいは「減っている」のだ。

現実を見れば、子供に被害を与えるのは、顔見知りであったり、同級生であったり、親だったりすることが圧倒的に多い。見たこともない不審者が「犯人」であるケースのほうが稀なことなのだ。身近な人物の方が加害者であるというのは、犯罪の常識のはずだ。児童虐待はだれがしているのか、ということ一つ見たって、それは明らかなことだろう。いっしょに帰る友達からいじめられる。自殺に追い込まれる。家に帰ると親から虐待される。そういうケースのほうが多いでしょ?

それからそもそも、「友達と一緒に帰れ」とか「寄り道をするな」とかいう命令のバカバカしさはあらためて言うまでもないだろう。そんなのは子供の勝手だ。

今年になって今度は、「児童見守りシステム」とかいうのが始められた。
小学生全員のランドセルにICタグをつけさせて、何時に校門を通過したか、親に知らせるという。
それに加えて、通学路のあちこちに柱を立ててスピーカーをとりつけた。合計200カ所だとかいう。国が実験的なシステムとして予算を付けたらしい。で、毎日3時過ぎになると街頭のスピーカーが大声を出す。
「これから下校します。地域の皆さん見守ってください」。子供を使ってそんなことをしゃべらせるのだ。はじめに代表の生徒がしゃべり、つづいて数人の子供が同じようなセリフを唱和する。大人がつくったセリフを子供に言わせる。

地域の皆さん、見守ってください、と言うのであれば、道で出会った大人にたいして「おはようございます」、「こんにちは」ぐらいするようにさせたらどうなのか。そういう教育をまず親や学校がしたらどうなのだろう。スピーカーをつかって上から「見守れ」と人に指図するよりも、そっちの方が先ではないのかと思う。つねづねあいさつの一つもしていれば、それはみんなが子供を大事にしようと思うじゃないのか。名前も知らない子供がすれちがうときに、ひとことあいさつしてくれるのと、「こいつは不審者じゃないか」というふうな顔で黙って通り過ぎられるのと、どれだけ意味が違うのか、考えたことがあるのだろうか。

そういうことが分からない大人が、金をかけてICタグだのスピーカーシステムだのを整備したがる。根本的に発想が間違っているね。こういう機械システムは、カネの無駄遣いでしかない。スピーカーシステムだのICタグは目に見えるから、何かやったような気分になれるのかもしれない。よその町やよその県に自慢できるのかもしれない。けれども、目に見えることをやったからといって子供の安全が向上するとは限らない。

そんなことよりも、地域の中でふだんから子供があいさつするような、目に見えないがいちばん重要な地域作りのぽうが、防犯上はずっと効果的なのだ。子供にとっての教育効果、地域の連帯作り、子供の防犯効果、これが一石三鳥だ。その上こいつは、お金が一銭もかからない。それにくらべて、カネさえかければ良いことが出来ると思う大人どもの、脳みその足りなさよ、心の貧しさよ。


暦の統合失調症

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太陰太陽暦(旧暦)を表示するようにしてから暦に敏感になってきたような気がする。

きょうは正統な七草の日だが、さすがに米沢は北国。猛吹雪になった。しばらく冬型が続くらしい。新暦のいんちき七草はもう一月以上まえになったが、それを思えば旧暦の方がずっと現実に近い。数日前までわりあい新春らしい日和になっていた。「光の春」という言葉があるが、まさしくこの時期の晴れた日の光には、春を感じさせる力がある。

ところで2月11日は「建国の日」だった。この日がなぜ「建国」なのかというと、『日本書紀』に神武が天皇に即位した日の記述があるからだという。"建国記念の日" 「国家祝祭日」誕生物語
神武の時代の1月1日を西洋暦にあてはめると2月11日になるという理屈らしい。まあ始めに、なぜ西洋暦に換算しなければいけないのかという疑問が起きる。新暦の1月1日を「建国の日」にするとまずいのか。まずいでしょうねえ(笑)。お正月気分がいっぺんに冷めてしまいそうだ。

それにしても、神武の話は古い暦を今風に換算するという理屈が無理矢理通ったとして、ではなぜ、3月3日や5月5日、7月7日などは今風に換算しないのか、という新たな疑問が湧く。これらは数字の字面は同じだが、新暦と旧暦では日が違う。旧暦の3月3日、5月5日、7月7日にはその日がその日である必然性、節句としての特別な位置があるが、新暦の3月3日、5月5日、7月7日には必然性がまったくない。そのうえ正月ほかは新暦でやるのに、なぜかお盆だけは旧でやるというのだ。ナンセンスこの上もないことを、近代日本政府は、そして戦後の一般社会は平気で日常化してきた。アホですね。というより精神分裂。

旧暦の暮らし方

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果樹園本社トップページに旧暦を自動表示する仕掛けを作った。
JavaScript でシステムがプログラムされている。
こちらのサイトにあるスクリプトを利用させていただいた。
https://park1.wakwak.com/~y-nagano/Programs/koyomi/
ただし、残念ながら?InternetExplorer 5.x では表示できない。
太陰太陽暦(旧暦)の日付のほか、二十四節季と主要な年中行事も表示できるようにした。

今日が旧暦の何月何日かを知っていることは、重要なことだと思う。
自然から離れることを進歩だと考えるような、浅はかな西洋型文明の行く末が危ういことは、いまでは誰でも知っている。
にもかかわらず、貨幣と数字と科学技術にもとづく経済社会の激しいグローバル化はブレーキを持たない。
したがって、旧暦にもとづく社会を目指そうというスタイルは、今最もラディカルだ。

もうひとつ。
旧暦と並んで、近代日本が葬り去ろうとしてきたのが尺貫法だ。
これは世界を人間の肉体感覚でとらえるスタイルの象徴であり、まさしくこれも今日的にはじゅうぶんラディカルである。

以上の二つについては、またどこかにまとめてみよう。

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