剪定

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雪が落ち着いてきたので今週から剪定を開始、と思っていたら、今日はまた雪。仕事は中断した。

週間予報を見るかぎり、天気は芳しくない感じ。まあ、少しの雪がちらつく程度なら仕事はできる、と思っているが、少しで済むかどうか。

例年なら桜桃の樹から始めるのだが、今年は考えがあってリンゴを先に切ることにした。積雪は1メートル30〜40。

下の写真はふじリンゴ。剪定後のすがた。この樹は我が家でも一番古い方の部類で、たぶん植え付けから50年くらいは経っていると思う。わたしが30年近く前に農業を始めたときにはもう一人前の成木だった。

20130205-sentei.JPGこれくらいの年齢の樹になると、たいていあちこちが大きく傷んでいるものだが、この樹は比較的にまともな樹形を保ってきた。とくに大雪に何度も遭ってきているので、同じような年齢の樹の多くが太い枝を失っている。それから今はほとんど発生しなくなったが、腐爛病という木を枯れさせる伝染病が蔓延した時期があった。感染した部分の樹皮が腐って広がっていく恐ろしい病気だ。そのころには、発病してしまった枝をばっさり外科手術したものも少なくなかった。

人間と同じで、樹にも1本1本歴史が刻まれている。仮に太枝に大きなダメージを受けた樹でも、樹そのものに活力が残っていれば、その後の立て直しはできる。残っている小さい枝を、時間をもう一度かけて大きく育て直していくのだ。これも人間の一生と同じかな。



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