政権と軍隊の関係というもの

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今年1月8日のここのブログに「21世紀の戊辰戦争」を書いたが、そのなかで、
「自衛隊が自民党につくか民主党につくか、というようなことは、ニッポン人のだれひとり考えないだろう。しかし、ほんものの政権交代はそれぐらいのエライ事なのだ」
てなことを言ってみた。

今回の陸上自衛隊幹部の問題は、エライ事を通り越して、ヤバイ事と言った方がいいくらいだ。

2月11日の朝日新聞によれば、
陸自と米陸軍との共同訓練の開始式で、陸自側の代表として訓示した陸自第44普通科連隊長の中沢剛・1等陸佐が
「同盟というものは、外交や政治的な美辞麗句で維持されるのではなく、まして『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものではない」
と述べたという。
これが、軍隊というものの不気味さをあらわしていることは、ちょっと考えれば分かるよね。連隊長が言っているのは、「同盟」とは「軍事同盟」であって外交や政治的なものではない、その日米同盟をほんとうに支えているのは軍=自衛隊であって政府=鳩山政権ではない、と。いわば、軍事こそが政治よりも上にある、という価値意識を表しているのだ。

3,4日まえに紹介した「司法合理性」の話と根っこは同じ問題だ。
統帥権(Wikipedia)の亡霊がさまよっている。

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