この1週間、天皇会見騒ぎについてはアホらしくて何も書かなかったが、この国のマスメディアはほんと、一から作り直さないとどうしようもないで。
一官僚が天皇の威光をタテにしてものを言う。こんなあぶない話はない。
小沢一郎が新聞記者にむかって言ったことが正論だっただろう。
池田信夫「天皇は超法規的存在ではない」
山口一臣「天皇の政治利用は霞ヶ関のトリックだ」
天皇会見の直前になって内閣を批判して、社会的にも政治的にも外交的にも問題を大きくしておきながら、長官の職に居すわる人物が正当なわけがないだろう。国益もクソもない。国家公務員としての自覚もない。天皇陛下をダシにして宮内庁の「庁益」を守るためだけの小役人。小沢でなくても批判するのは当然だ。
"1ヶ月ルール"を守ることを"政治的中立"を守ることにすり替えて、1ヶ月を切ったから政治的中立が脅かされた、という。こんなのは、ためにする屁理屈と言うべきでしょ。会見の日程調整が絶対不可能だったならそういう主張もあるだろうが、現実には調整は可能だった。ほかに副主席より優先すべき予定があったというなら、話は分かる。そんなものはなかった。2日3日前に突然割り込んだわけでもない。ぜんぶ事務的に柔軟に対処すればいい話だった。それを、あえて会見直前のタイミングで政治問題化させたという意味で、羽毛田氏の意図ははっきりしている。露骨に、ある政治的効果をねらった行動だったと見なすのが普通だろう。鳩山政権へのゆさぶり、民主党の外交政策への干渉。
そもそも、小沢は自分から宮内庁に圧力をかけたわけでもなく、宮内庁長官はいやなら辞表を出せと自分から口出ししたわけでもない。ただマスコミが勘ぐって記者会見の場で質問した流れのなかで、自分の感想を言っただけだろう。その答えをつかまえてマスメディアがたたく。これまた摩訶不思議な、グロテスクな社会状況だ。
最初から小沢を犯人・首謀者に仕立て上げようというストーリーでマスメディアは動いた。たんに小沢が嫌いというだけの理由しか、そこには感じられないだろう。ヤクザが因縁をつけるのと同じ。それもよりによって天皇をネタにしての小沢たたき、というあさましさだ。電信柱が高いのも郵便ポストが赤いのも、みんな小沢が悪いのよ、ってか。
こういうマスコミこそが、世界でいちばんの傲慢で無責任な「権力」でしょ。「世論」の名をかたって政治家を失脚させるキャンペーンをはることだって平気。公開の場でリンチを加えて無実の人間を破滅させることだって平気。容疑者というだけの人間を極悪人に仕立て上げて、社会的に抹殺するのも平気。
最近の例では、『足利事件当時の新聞報道』。
前にも書いたが、数年前の鳥インフルで京都の養鶏農家老夫婦を首つり自殺に追い込んだのも、Y新聞らの「恫喝」じゃなかったか。『鳥インフルエンザと新聞記者』。
新聞は訂正も、反省も、謝罪もしない。ファッシズムのお先棒をかつぐのは、間違いなく彼らマスメディアだ。
読売新聞社説「小沢氏記者会見 不穏当きわまる辞表要求」(12月16日)
朝日新聞社説「天皇会見問題 政治主導をはき違えるな」(12月17日)
花岡信昭「小沢氏は天皇よりエライのか」(元産経新聞論説委員)
この人たちは、「なんちゃってゴジラと日米同盟」の文章の最後のほうに出てくる人たちと同一人種だ。アメリカの威を借りて連立政権を脅すは、天皇の名をかたって連立政権を脅すは・・・。花岡某にいたっては、こんな文章で原稿料もらっているのかね。ゼニがもらえるような中身のある評論を書いたの見たことがないなあ、この人。
??????
今年も暮れが近づいた。まあ、この手の、おそまつなマスコミ状況を見せつける話題の多かった一年だったこと。やたら正義を振りかざす、カラスがぎゃーぎゃー群れて騒ぐように、マスコミは今年一年、騒ぎまくった。唖然呆然。思考停止。官僚依存。小沢たたき、テポドン迎撃、豚インフル、公然わいせつ・・・
来年こそ、大新聞、民放マスメディアの55年体制、中央集権体制、護送船団体制が根底からぶっ壊れてほしいと、切に願う年の瀬であることよ。
一官僚が天皇の威光をタテにしてものを言う。こんなあぶない話はない。
小沢一郎が新聞記者にむかって言ったことが正論だっただろう。
池田信夫「天皇は超法規的存在ではない」
山口一臣「天皇の政治利用は霞ヶ関のトリックだ」
天皇会見の直前になって内閣を批判して、社会的にも政治的にも外交的にも問題を大きくしておきながら、長官の職に居すわる人物が正当なわけがないだろう。国益もクソもない。国家公務員としての自覚もない。天皇陛下をダシにして宮内庁の「庁益」を守るためだけの小役人。小沢でなくても批判するのは当然だ。
"1ヶ月ルール"を守ることを"政治的中立"を守ることにすり替えて、1ヶ月を切ったから政治的中立が脅かされた、という。こんなのは、ためにする屁理屈と言うべきでしょ。会見の日程調整が絶対不可能だったならそういう主張もあるだろうが、現実には調整は可能だった。ほかに副主席より優先すべき予定があったというなら、話は分かる。そんなものはなかった。2日3日前に突然割り込んだわけでもない。ぜんぶ事務的に柔軟に対処すればいい話だった。それを、あえて会見直前のタイミングで政治問題化させたという意味で、羽毛田氏の意図ははっきりしている。露骨に、ある政治的効果をねらった行動だったと見なすのが普通だろう。鳩山政権へのゆさぶり、民主党の外交政策への干渉。
そもそも、小沢は自分から宮内庁に圧力をかけたわけでもなく、宮内庁長官はいやなら辞表を出せと自分から口出ししたわけでもない。ただマスコミが勘ぐって記者会見の場で質問した流れのなかで、自分の感想を言っただけだろう。その答えをつかまえてマスメディアがたたく。これまた摩訶不思議な、グロテスクな社会状況だ。
最初から小沢を犯人・首謀者に仕立て上げようというストーリーでマスメディアは動いた。たんに小沢が嫌いというだけの理由しか、そこには感じられないだろう。ヤクザが因縁をつけるのと同じ。それもよりによって天皇をネタにしての小沢たたき、というあさましさだ。電信柱が高いのも郵便ポストが赤いのも、みんな小沢が悪いのよ、ってか。
こういうマスコミこそが、世界でいちばんの傲慢で無責任な「権力」でしょ。「世論」の名をかたって政治家を失脚させるキャンペーンをはることだって平気。公開の場でリンチを加えて無実の人間を破滅させることだって平気。容疑者というだけの人間を極悪人に仕立て上げて、社会的に抹殺するのも平気。
最近の例では、『足利事件当時の新聞報道』。
前にも書いたが、数年前の鳥インフルで京都の養鶏農家老夫婦を首つり自殺に追い込んだのも、Y新聞らの「恫喝」じゃなかったか。『鳥インフルエンザと新聞記者』。
新聞は訂正も、反省も、謝罪もしない。ファッシズムのお先棒をかつぐのは、間違いなく彼らマスメディアだ。
読売新聞社説「小沢氏記者会見 不穏当きわまる辞表要求」(12月16日)
朝日新聞社説「天皇会見問題 政治主導をはき違えるな」(12月17日)
花岡信昭「小沢氏は天皇よりエライのか」(元産経新聞論説委員)
この人たちは、「なんちゃってゴジラと日米同盟」の文章の最後のほうに出てくる人たちと同一人種だ。アメリカの威を借りて連立政権を脅すは、天皇の名をかたって連立政権を脅すは・・・。花岡某にいたっては、こんな文章で原稿料もらっているのかね。ゼニがもらえるような中身のある評論を書いたの見たことがないなあ、この人。
??????
今年も暮れが近づいた。まあ、この手の、おそまつなマスコミ状況を見せつける話題の多かった一年だったこと。やたら正義を振りかざす、カラスがぎゃーぎゃー群れて騒ぐように、マスコミは今年一年、騒ぎまくった。唖然呆然。思考停止。官僚依存。小沢たたき、テポドン迎撃、豚インフル、公然わいせつ・・・
来年こそ、大新聞、民放マスメディアの55年体制、中央集権体制、護送船団体制が根底からぶっ壊れてほしいと、切に願う年の瀬であることよ。
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