おくりびと

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今日は朝から雨降りで、さすがに畑仕事はできない。それで、どうも遅くなったが、『おくりびと』を観てきた。

映画館は平日の昼間ということもあって、じじばばで溢れていた。さすがお迎えも近い後期高齢者映画?だ。足元も怪しい婆さんもいた。もうすぐ「おくられびと」になるのだろうね。と言っても、わたしも似たようなものだが。。

山形県庄内地方が舞台で撮影された映画だから、話のつまみに観なければならないと思っていた。その意味では、アカデミー外国語映画賞の受賞おめでとう、と言っておこう。おいしい米沢牛ですき焼きをつくるシーンも出てきたことだし。。。

映画そのものについて言えば、評判倒れだ、というのが率直な感想だ。しいていえば努力賞級か。前評判で涙がぽろぽろという話も耳にしていたが、肩すかしを食った。こまかいことを書けばキリがないが、ようするに映画としての完成度が足りないと思う。素材=死、遺体、送る者送られる者、という素材の重みはわかる。しかし、その素材をふくらませるシナリオも役者の細かい演技についても、世界レベルでみてとくに優れているとは思えない。西洋人の価値意識からみればじゅうぶん面白いのかもしれないが。。。残念ながら、これがほんとにオスカーか、と疑いたくなった。

前にもどこかに書いたが、アメリカ映画界はもはや崩壊過程にある。コンピュータ・グラフィックスやらのこけおどし画面でごまかしている映画がほとんどだ。低レベル。だから、アカデミー賞の権威ももうまったく落ちぶれた。アメリカ文化そのものの衰退は隠すことができない。

日本映画が選ばれたのは、やっぱり日米同盟の強化に貢献するためなのだろう。そう、あらためて思ったのだった。笑い。

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