エラーと謀略

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1週間ほど冬型気圧配置で、雪が降る日が多かった。
吹雪だったので果樹の枝にはほとんど積もらず、畑に行く必要もなかった。雪片付けは家の周りだけなので、身体は楽だ。

ここ何日か、果物の受注管理プログラムを改良整備してきたが、それなりに操作性がよくなった。
コンピュータは条件分岐が基本だから、ひとつのクリックに対してコンピュータがスムーズに条件判断して、結果をひとつ出すようにプログラム・コードを書かなければならない。結果はかならずひとつだけでないとダメだ。いろんな結果が出たのではコンピュータとして役に立たない。

基本的なもののひとつが If ?Then 構文。もし何が何ならどうする、何でないならどうする、というやつだ。この「もし」を積み重ねることで、唯一の結論をみちびく。基本のもうひとつはエラー処理だ。エラー処理をうまく使いこなせれば、プログラムがぐんと充実する。意図的にエラーを起こすコードを書くことで、つぎのプロセスに飛ばしたりもできるのだ。

下図はコードの一部。発生したエラーの種類で処理を使い分けている。

error.png

ふつうは、人間、エラーを起こさないように暮らしている。コンピュータでは、エラーを起こすことが前提でプログラムが書かれる。コンピュータだからエラーは絶対起こしてはいけないはずだ、と思うところだが、逆だ。エラーはかならず起きる。大事なのは、エラーが起きたときにそれを処理することができるかどうかだ。エラーが起きたときに、的確に処理するプログラムが組まれていないと悲惨なことになるのだ。

意図的にエラーを起こさせる、というのも発想としては面白い。エラーが起きれば、ふつうは、そこで作業が止まってしまう。ときには滅茶苦茶になる。コンピュータは固まる。いわゆるフリーズ、ハングアップする。しかし、エラーを初めから織り込み済みのプログラムを作っておけば恐いことはない。いや、それどころか、エラーをわざと起こさせることでプログラムをより複雑に柔軟に機能させられる。正攻法でやっていても絶対に処理できないような壁を、エラーを仕込むことで突破する。とんでもない、予想外の間違い、奇策をぶつけて突破する。

考えてみれば、人間はこういうのが好きらしい。たとえば、アメリカ政府は9.11を事前に知っていたが、知らないふりで旅客機にビル突入をさせた、というような話。謀略説は歴史にいっぱいある。サダム・フセインもアメリカの罠にまんまと乗せられた。わざと被害を起こさせて、その次の手を圧倒的な力で打ちかえす。肉を切らせて骨を断つ。それから、喜劇、お笑いもそうだろう。失敗で笑いを取る。世の中はそういうことで成り立っているらしい。

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