ニッポンでは食べ物があふれかえっている。果物も然り。
あふれかえっているから、生産者や販売業者は産地偽装とか、偽ブランドとか、そういうもので消費者をだまして何とか売ろうとする。ありきたりでは誰も買ってくれないからネ。
いっぽうの消費者の方も、じぶんの目や耳、鼻、舌でそのものを味わって判断する能力が退化してしまっている。自分で判断できないものだから、他人がつけたレッテル、評判、銘柄、いわゆるブランドをそのまんま信じるしかない。ミシュランのなんとかというやつも、そういう、自分で判断できなくなった大衆を星がいっぱいついたレストランに殺到させたりする仕掛けだ。
ところで、まあなんだかんだで、ニッポンの農家はみな優秀だから農作物は腐るほど大量生産されるようになった。食べ物を粗末にするな、と説教してみたって、これだけ食べ物があふれかえっている世の中では、誰も食べ物を大切にしようもない。「戦後の食糧難」などと持ち出してみても、そんなカビの生えた話に誰も耳を貸さない。
しかし、食べ物がいっぱいあるということと、美味しい食べ物を誰でも食べられるということとは、全然別の話だ。
現代は経済効率をもっとも重んじてきた社会だ。農家にも生産性を要求するというのが現代ニッポンだ。経済効率を最優先してきた結果、農作物はまずくなった。大量生産すれば経済性があがったり、人より早く収穫出荷すれば高く売れたり、という話で、多くの農家はそれを当たり前のようにやってきた。市場だけでなく農協だって政府だって、そういうやり方を奨励してきたではないか。
経済性とか生産性とか、そういうことばかり考えているような農家が作る農作物は、当然ながらまずくなる。ニッポンの農業は、こんなふうにしてマズイ作物作りに奮闘努力してきた。優秀で中核的な規模の農家がそれを引っ張ってきたのだ。
こんなやり方、方向は、結局、グローバリゼーションに打ち砕かれた。
大規模化によるコストダウンとか早期収穫出荷で高値収入とか、そういうことは、海外から農作物が自由に、いつでも、安く、大量に入ってくることで完全にたたきつぶされる運命にあった。マズイ農作物作りを近代化だと錯覚してきづきあげたニッポンの農業なんて、つまりは自殺行為を喜んで進めてきただけだ。
モノのあふれる時代は、やっぱり量ではなく質でしか生き残れない。
駄農。惰農。つまり、零細で、いいかげんな、手抜きばかりしている、ぐうたら百姓がつくるコメが一番うまい。1反から5,6俵しかとれない、生産性の悪い田んぼのコメがうまい。これが真理である。ほんとか?
あふれかえっているから、生産者や販売業者は産地偽装とか、偽ブランドとか、そういうもので消費者をだまして何とか売ろうとする。ありきたりでは誰も買ってくれないからネ。
いっぽうの消費者の方も、じぶんの目や耳、鼻、舌でそのものを味わって判断する能力が退化してしまっている。自分で判断できないものだから、他人がつけたレッテル、評判、銘柄、いわゆるブランドをそのまんま信じるしかない。ミシュランのなんとかというやつも、そういう、自分で判断できなくなった大衆を星がいっぱいついたレストランに殺到させたりする仕掛けだ。
ところで、まあなんだかんだで、ニッポンの農家はみな優秀だから農作物は腐るほど大量生産されるようになった。食べ物を粗末にするな、と説教してみたって、これだけ食べ物があふれかえっている世の中では、誰も食べ物を大切にしようもない。「戦後の食糧難」などと持ち出してみても、そんなカビの生えた話に誰も耳を貸さない。
しかし、食べ物がいっぱいあるということと、美味しい食べ物を誰でも食べられるということとは、全然別の話だ。
現代は経済効率をもっとも重んじてきた社会だ。農家にも生産性を要求するというのが現代ニッポンだ。経済効率を最優先してきた結果、農作物はまずくなった。大量生産すれば経済性があがったり、人より早く収穫出荷すれば高く売れたり、という話で、多くの農家はそれを当たり前のようにやってきた。市場だけでなく農協だって政府だって、そういうやり方を奨励してきたではないか。
経済性とか生産性とか、そういうことばかり考えているような農家が作る農作物は、当然ながらまずくなる。ニッポンの農業は、こんなふうにしてマズイ作物作りに奮闘努力してきた。優秀で中核的な規模の農家がそれを引っ張ってきたのだ。
こんなやり方、方向は、結局、グローバリゼーションに打ち砕かれた。
大規模化によるコストダウンとか早期収穫出荷で高値収入とか、そういうことは、海外から農作物が自由に、いつでも、安く、大量に入ってくることで完全にたたきつぶされる運命にあった。マズイ農作物作りを近代化だと錯覚してきづきあげたニッポンの農業なんて、つまりは自殺行為を喜んで進めてきただけだ。
モノのあふれる時代は、やっぱり量ではなく質でしか生き残れない。
駄農。惰農。つまり、零細で、いいかげんな、手抜きばかりしている、ぐうたら百姓がつくるコメが一番うまい。1反から5,6俵しかとれない、生産性の悪い田んぼのコメがうまい。これが真理である。ほんとか?
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