くだもの産直の管理システム

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先日、ある運送会社系列のコンピュータ・システム屋さんが我が家に来た。産直システムのセールスのためだ。ノートパソコンでシステムの実演をしていった。ソフトウェアだけでなく、ソフトを入れたコンピュータとプリンターのハードウェアもセットで売っているのだという。機能としてはまあまあの内容だが、まず値段が零細農家にとっては高すぎた。ハードもセットの理由は、ユーザがトラブッたときに原因の切り分けをしやすくするためだそうだ。要するに、産直システム専用のハードウェアで、他のソフトなどをインストールしないことが利用の前提ということだ。

県内では上山あたりの農家に60セットだか納入しているそうだ。福島でも入れている農家があるらしい。農家もけっこうコンピュータ化しているということか。まあ産地直送を主体にしなければ、今どきの農家は経営的に生き残っていけないから、その分野への投資も当然かも知れない。かならずしもシステムが高価だという受け止めはあたっていないのか。

我が家は、もうかれこれ10年近く、りんごやサクランボの販売管理をコンピュータでこなしている。このシステム・プログラムは全部自家製。つまりタダだ。Excel と Word を連携させて、受注データの管理、荷札(送り状)印刷、請求書作成などをシステム化してきた。Excel の関数とVBAのマクロで構築してある。

ApplePro_Excel.jpg自前で作ってきたので、初めの2,3年はいろいろ試行錯誤があったが、その後はずっとほとんど変わらないシステムで運用してきた。必要な機能はだいたい組み入れてあるので、自分なりに満足している。自分でつくっただけあって、全部を把握できているから、かゆいところにもすぐ手が届くのが何と言っても強みだろう。

左が現在使用中の Excel メイン画面。





上のシステムだけでじゅうぶん仕事はできるが、だれでも使えるわけではない。下手にいじるとファイルが壊れてしまう。壊れなくするにはアプリケーション・ソフトとしてコンパイルしなくてはならない。で、このシステムを Windows のアプリケーション・ソフトとしてプログラミングしようと思ったのが4,5年前のこと。VisualBasic ベースのプログラムをこころみたのだった。8割方、ソフトウェアはできあがっているのだが、なかなかプログラミングの素人にはスイスイとコードが書けるものでもなく、分からないことを一つ一つつぶしていかねばならず、教えてくれる先生もなく、時間もないので最近はほったらかしにしていた。

今回、商業ベースの産直ソフトを見たのでで、また作りかけのプログラムをいじってみようかという気がわいてきた。まあ、プログラミングのお遊びみたいなものだが、どうせ作るなら実用性のあるものでなければならない。

ApplePro_VBNet-1.jpg左がその起動したところ。Excel をデータベースとして使うシステムで、現段階で細かいところが一部まだ詰めていないが、主な機能はほぼバグ無く稼働するようにできている。

ふじりんごが片付いたら、この冬にでもバージョン1(βバージョン?)として完成させられるかもしれない。




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