11月の異常低温マイナス8℃

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今年のフジりんご収穫中、2度も強烈な冷え込みがあった。1月2月ならマイナス7度8度など当り前だが、11月にこれほどの、米沢が冷凍庫状態になったのは記憶にない。冷蔵庫を通り越して、一気にフリーザーだ。

200711_kanpa.png左図のとおり、最低気温は11月19、20日とさらにつづいて24日にマイナス7度を下回った。この時期これだけ冷えたのは、山形県内でも山奥を除いて他にはなかった。米沢だけがすっぽりと冷凍庫に入れられたようなものだった。アメダス観測地点よりもわが家辺りは山寄りで寒い。たぶんマイナス10度近くになったのではないか。

樹になっているりんごは完全に凍結してしまった。ダメージを受けないはずがない。蜜入り状態の完熟りんごは、その蜜入り部分が凍結すると細胞が破壊されることも多い。細胞が壊死すると茶褐色に腐ったような状態になって、売り物にならなくなる。

最大限注意をはらって、そういう壊死りんごは発送しないようにしていたが、ごく一部だが混入したらしい。お客さんからクレームがきてしまった。ゴメンね。と言うしかない。


ついでに今年9月の異常な高温についても書いておく。
200709_zansyo.png

こちらは平年値と比べて、気温が2?5℃も高い状態がほぼ1ヶ月続いた。この影響は9月後半以降に収穫する果物に大きな影響を及ぼした。

気温のブレがこうも大きいと農作物の生育が乱れる。果樹は成熟期に高温だと、果実が肥大する方にむかってブレーキがきかない。秋のメリハリある寒暖の差、朝晩の適度な冷え込みがあって初めて良質な果実が実る。実の締まった、色づきの鮮やかなりんごになる。

気候の激しいブレは地球温暖化の一つの表れ、という見方が強い。年々そのブレが大きくなるのではないか。

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