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2007年12月アーカイブ

原油高騰

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原油が高騰して灯油も高くなった。灯油といえば暖房くらいにしか使わない。現代日本の農家にとってガソリンや軽油は職業上で必需品なので、生活用品としての灯油とは違う意味合いがある。農作業の多くは機械を使ってなされる。耕耘、農薬散布、草刈り、収穫物の運搬。米や一部の野菜、根菜は収穫作業も機械を使う。果樹はその点、機械を使うわりあいは比較的少ないかもしれない。

ところが、現代農業の一部は業務上で、灯油を多消費している。温室だ。暖房するのは花や温室イチゴその他の施設園芸、ハウス野菜。これらが灯油代がかさんで大変だという。こいつは簡単に言って、農業ではなく工業だ。温度管理、水分管理、肥料/土壌管理、病害虫対策、これらをほぼすべて人工的な環境下においている。いわゆる自然界の動きとは隔離されている。したがって、やっているのは「農家」とはいえない。

農か工か、こういう区別そのものが現代では無意味になった、という見方もできるが、やはり、農と工とは別のものとして分けなければならないだろう。そこには、価値基準があるからだ。それは、「自然」をどれだけ意識するかというところにある。一方は、燃料費や材料費を意識する。他方は空模様を意識する。これは決定的な違いだ。空模様よりも人間様の都合を意識しているのは、農家とは絶対に言えない。

農家はいわば天から与えられたもののなかで暮らす。天は限られたものしか人に与えない。ゆえに農家は天の「恵み」に感謝し、天の「怒り」におののき、天の顔色をうかがう。インシャラー。そこには、さいごは諦念が支配する。あきらめだ。どんなに努力しても出来ないことは出来ない、そういういわば「当たり前」の境地にいきつく。たぶん、施設園芸はそういう世界とは縁がないだろう。すべてが「地」つまり人間様の世界の中で完結している。「天」とは関係ない。それはそれでいい。しかし、それは「農業」ではありませんよね。

雪やこんこ

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昨日から、トップページは雪が降るディスプレーにした。昨シーズンから2度目だ。降る、止めるの切り替えもできるのでお試しあれ。降らせたまま他のページに移動しても、もどってくるとまだ降っているでよ。

すべて自家製。雪のアニメーションも降らせる仕組みも、わしのオリジナルなので、たぶん世界中にひとつしかない、と思う。

ところが現実の世界は雪がほとんど無い。11月の雪は全部解けてしまった。日陰にほんの少し残っているだけだ。年内は積もらないか。

QEMU と VMwarePlayer

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ハードディスクを交換して160GB+40GBになったので、ディスク容量に余裕が出来た。
仮想デスクトップを新規に導入することにした。
QEMUでつくったディスクイメージにVMPlayer上でゲストOSをインストールする。

今まではVMwareをつかって仮想デスクトップをつくっていたが、
お金をかけずに簡単に複数のOSイメージを作り出せるので、QEMUの活用はおすすめだ。
くわしくは下のページに書いておいた。
https://real-apple.sakura.ne.jp/linux/qemu-vmware.html

カモシカ事件

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米沢に関根という地区がある。そこは山の方にあって、サルやらカモシカやらがしょっちゅう出てくる。
とくにサルの被害が多い。作る作物という作物はみんな強奪されるらしい。
米沢ではカモシカの被害もある。畑の被害はもちろん、いつだったか、山菜採りに行った年寄りがカモシカに頭突きをされてケガをする事件もあった。

ところで、最近、ある大学のワンゲルOB会でカモシカが話題になった。
クラブの山小屋近くでカモシカの死骸がみつかった。それを学生やOBが埋葬した。
特別天然記念物のカモシカは、死骸を見つけても勝手に埋葬処理したりすると「法令違反」になるのだそうだ。
それで、「死体」の処理にあたった関係者に因縁をつけるやからが出てきた。要するにヤクザだな。

この話にはGoogleの検索もからんでいる。そこで、きょうの「カモシカ事件」は、Googleにどれだけ引っかかるかを試してみようというわけだ。さて、誰が検索してやってくるのか楽しみに待つか。あはは。

今年のフジりんご収穫中、2度も強烈な冷え込みがあった。1月2月ならマイナス7度8度など当り前だが、11月にこれほどの、米沢が冷凍庫状態になったのは記憶にない。冷蔵庫を通り越して、一気にフリーザーだ。

200711_kanpa.png左図のとおり、最低気温は11月19、20日とさらにつづいて24日にマイナス7度を下回った。この時期これだけ冷えたのは、山形県内でも山奥を除いて他にはなかった。米沢だけがすっぽりと冷凍庫に入れられたようなものだった。アメダス観測地点よりもわが家辺りは山寄りで寒い。たぶんマイナス10度近くになったのではないか。

樹になっているりんごは完全に凍結してしまった。ダメージを受けないはずがない。蜜入り状態の完熟りんごは、その蜜入り部分が凍結すると細胞が破壊されることも多い。細胞が壊死すると茶褐色に腐ったような状態になって、売り物にならなくなる。

最大限注意をはらって、そういう壊死りんごは発送しないようにしていたが、ごく一部だが混入したらしい。お客さんからクレームがきてしまった。ゴメンね。と言うしかない。


ついでに今年9月の異常な高温についても書いておく。
200709_zansyo.png

こちらは平年値と比べて、気温が2?5℃も高い状態がほぼ1ヶ月続いた。この影響は9月後半以降に収穫する果物に大きな影響を及ぼした。

気温のブレがこうも大きいと農作物の生育が乱れる。果樹は成熟期に高温だと、果実が肥大する方にむかってブレーキがきかない。秋のメリハリある寒暖の差、朝晩の適度な冷え込みがあって初めて良質な果実が実る。実の締まった、色づきの鮮やかなりんごになる。

気候の激しいブレは地球温暖化の一つの表れ、という見方が強い。年々そのブレが大きくなるのではないか。

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