空気が読めない人

きのうNHKラジオを聴いていたら、北海道の人から喜びの投稿があって、北海道では咲かないというキンモクセイの花が「咲いた！！」という。専門家からは、この植物の分布からすると生育の北限を越えていると言われていたらしいが、自分の家に植えたキンモクセイに花が咲いたとのうれしい知らせだった。

うーーん、「うれしい知らせ」ねえ。わたしには暗い知らせにしか聞こえなかった。早い話がこれは北海道が暖かくなった（暑くなった）証拠でしょ？　いわゆる温暖化。空気が熱くなったということだ。こういう空気の変化というより異常が「読めない」人がいるんですねえ。北海道でみかんやバナナがとれたら大喜びするのだろうか、こういう人は。その地では育たなかった南方の植物が育つようになるということは、裏を返せば、その地で育っていた北方系植物が育たなくなることなのだが、そういう当り前のことが分からない、オメデタイ人がたくさんいるのだろう。

9月になっても暑い日がつづいている。最高気温も最低気温も平年より4度前後も高い。これは困る。りんごにとって秋が来ない。とくに朝晩の涼しさがないと、りんごの出来が良くならない。おおげさでなく、温暖化はりんご農家の死活問題。