マルチチュードと<帝国>

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アントニオ・ネグリ&マイケル・ハート著 『マルチチュード』(上下・NHK ブックス)

読むのに難儀した。
9割方意味が分からなかった。残りの1割は”雰囲気”としてよく分かった(笑)。1割のうち半分ぐらいは、ネグリとハートが農業者の位置づけを高く評価しているところ。

要するに、ネットワーク型の運動体についての思考。

前著 『帝国』 はだいぶ前に買ったが、いまだに読まずほこりをかぶっている。確かブッシュがイラク侵攻をはじめたころに買った本だから、もうイラク戦争くらい長い間、本棚にそのまんまだ。イラク戦争は終わらないから、本を読むのも急ぐ必要がない。いったいこの間、何万人が死なねばならなかったのか。アフガニスタンもふくめると、アメリカ人がいかに阿呆な大統領をかついでいるか、呆れざるを得ない。

アメリカという国を見ると、自由主義な国家社会は時間とともにより良いものに進化するというのが妄想であることを知るだろう。国家は必然的に劣化する。避けがたく退化する。生ものは腐敗する。アメリカとは、消費期限のとっくに過ぎた生クリーム菓子のことである。最初は美味しそうに見えたが、食べてみると腐っている。

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