2,3日前、NHKの第一放送で岩手、三上さんが登場していた。人気ブログ『農家の嫁の事件簿』作者だ。
この方のブログは去年ときどき見させていただいていた。なかなかセンスのいい、生活感の満ちたイラスト日記だ。主に畜産農家と言ったらいいだろうかね。
それにくらべて、我がブログは寂しく暗い『農家の婿の無事件簿』でやんす。
農家の「嫁」というとどことなく、けなげな感じ、よくやってるなあ、がんばってね、という声援を送りたくなる雰囲気がある。今どき農家に嫁ぐなんて、アンタ何を考えとんねん。という本音はおいておくとしても、米農家とか野菜農家とか畜産農家とか、農業の中でもとくに将来性の明るくない分野なのだ。しかも生き物を飼う農家は一年中家を空けられない。家畜というのは子供みたいなものだから、ほっておいたら死んでしまう。だからなかなか休むことも出来ない商売だ。大変だね。
一方の農家の「婿」というと、じゃあ何だ? 我が家は2代つづけて「ムコ」入りの農家だ。世襲制の商売はどうしても「ムコ」殿が欠かせない世界だ。細腕繁盛記というわけに、そうそういくものではない。男がいないと話にならない。嫁が来ない農家も絶望的だが、息子がいない農家も世の中いくらでもあって、息子がいてさえ農業をやめる農家が多いのだから息子がいなければもう死刑宣告。つうか、安楽死しか道はない。じじ、ばば、の代で農家も終わりということになる。ニッポン中、そういう歴史がきざまれてきたのだ。
この話、どういう風に持っていくのか、晩飯の後で考えよう。
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