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2017年1月アーカイブ

桜桃:

冷えた夜が明けた日、午後になって、かなりひどい凍霜害が起きているらしいという噂を聞いた。まさかと思って、急いで畑から桜桃のつぼみをあちこち取ってきた。この時期の桜桃は、つぼみがかなり膨らんでいたがまだ開花していない。

紅秀峰のつぼみを割ってみたところが下の写真。真ん中左が健全な雌しべ。その右側3個は枯死した雌しべ。寒波の日4月12日の午後撮影。

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それから10日ほど経った畑の姿。

左端:ナポレオン、中・右端:佐藤錦 (4月22、23日撮影)

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上の写真は花びらが散ったあとではなく、初めから花びらが縮れて無くなっていた奇形花。もちろん、雌しべはほとんど枯死していて、雄しべも多くが死んでいる。ふつうの年なら満開で真っ白い花がびっしり咲いているころ。


リンゴ:

寒さに弱いサクランボのつぼみはもちろん、わりあい強いはずのリンゴのつぼみも、やられてしまった。開花期になってもつぼみのまま咲かない。咲いた花も中をよく見るとめしべが枯れて黒くなっている。花びらはあってもめしべもおしべもない。主力のふじは4割の花が枯死、王林にいたっては9割枯死、北斗も半分以上が枯死という、信じられない壊滅状態になった。

王林:花は咲いているが雌しべがないか黒く枯れている。雄しべも縮れてしまっている。(4月23日撮影)
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黒いのが枯れた雌しべ。黄色いのはまだ生きている雄しべ。
DSCN1731.JPGふじ、北斗その他:咲く花の数が全体に少ない。咲いた花も中心花の死んでいて、咲いている花は側花が多い。ふつう、健全な花は真ん中にいちばん大きい中心花があってその周りに4つほどの側花がついている(上の王林の写真参照)。

つぼみそのものが枯死していて咲かないものもある。とくに地上2メートルくらいの高さまで、つぼみのまま大きくならず花がまったく咲かないものが多かった。
(4月26日撮影)

ちらほら花の咲き始めたリンゴ畑で、ただ呆然とするばかりだった。咲く花が少ない。たとえ咲いた花もめしべがなければリンゴが実るはずもない。

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