2016年4月11日から12日朝にかけて米沢地方はとつぜんの寒波に襲われた。
上の写真は12日朝、桃の枝にたたずむ2羽のスズメ。開花も遠くない桃のつぼみは、かすかにピンクの花びらをのぞかせている。

4月の半ばと言えば、あと10日もすれば桜も桜桃も花が咲き始めるころだ。とりわけ今年は暖冬少雪だったため、果樹の発芽もいつもより1週間から10日も早まっていた。
桜桃(サクランボ)のつぼみもかなり膨らんできたころだった。そこにこの寒波だ。
花の時期に雪が積もることは、ときどきある。だから雪が降ること自体はそんなに大騒ぎすることでもない。問題は気温だった。下のグラフは気象庁の米沢観測点データから作成した。

ふつう、この4月というのは毎年のこと、霜に注意が必要になる。サクランボの花はとくに寒さに弱い。花と言うよりも開花前のつぼみの状態のときが一番弱い。霜のばあいは早朝の5時、6時ころの1,2時間の間だけ、氷点下になる。しかもマイナス1,2度がふつうだ。それさえ乗り切れば大丈夫だ。
ところが、今回はぜんぜん違っていた。およそ8時間もの長い間、果樹はすっぽりと凍結状態におかれていた。それもマイナス2度以下が長時間つづいた。
この季節のこんな冷え方は、米沢でもほとんど例のないこと。そして、サクランボだけでなくリンゴにも、深刻な、経験したことのない被害がおきていたのだった。(つづく)