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2016年7月アーカイブ

DSCN1661.JPG2016年4月11日から12日朝にかけて米沢地方はとつぜんの寒波に襲われた。
上の写真は12日朝、桃の枝にたたずむ2羽のスズメ。開花も遠くない桃のつぼみは、かすかにピンクの花びらをのぞかせている。

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DSCN1654.JPG
DSCN1658.JPG11日の日中に降り出した雪は夜になると積もり始めた。翌朝までに10センチ近い雪が積もった。

4月の半ばと言えば、あと10日もすれば桜も桜桃も花が咲き始めるころだ。とりわけ今年は暖冬少雪だったため、果樹の発芽もいつもより1週間から10日も早まっていた。

桜桃(サクランボ)のつぼみもかなり膨らんできたころだった。そこにこの寒波だ。

花の時期に雪が積もることは、ときどきある。だから雪が降ること自体はそんなに大騒ぎすることでもない。問題は気温だった。下のグラフは気象庁の米沢観測点データから作成した。

kion.pngこの日、夜10時過ぎには氷点下になった。わが家のある米沢の果樹地帯は気象観測所がある地点よりもずっと山側にある。だから、じっさいの気温もこのデータより低い。氷点下になったまま日付を超えて翌朝8時ころまで、ずっとマイナスの冷凍庫に入っていた。最低気温は未明の4時ころ、マイナス4度以下にまで下がった。

ふつう、この4月というのは毎年のこと、霜に注意が必要になる。サクランボの花はとくに寒さに弱い。花と言うよりも開花前のつぼみの状態のときが一番弱い。霜のばあいは早朝の5時、6時ころの1,2時間の間だけ、氷点下になる。しかもマイナス1,2度がふつうだ。それさえ乗り切れば大丈夫だ。

ところが、今回はぜんぜん違っていた。およそ8時間もの長い間、果樹はすっぽりと凍結状態におかれていた。それもマイナス2度以下が長時間つづいた。

この季節のこんな冷え方は、米沢でもほとんど例のないこと。そして、サクランボだけでなくリンゴにも、深刻な、経験したことのない被害がおきていたのだった。(つづく)




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