熊が全国あちこちで騒ぎを起こしているようだ。
当地でも熊が出没していたが、3日ほど前に山のリンゴ畑に仕掛けたワナに一頭がかかった。
熊は熊汁になった。おらにも声をかけてくれれば喜んでごちそうに馳せ参じたかったが、残念。呼んでもらえなかった。
山と言っても裏山程度の近さだから、民家からはそう遠くはない。そのリンゴ畑の園主が、どうも熊が来て荒しているようだ、というので近在の熊撃ち、熊捕りの名人に頼んだそうだ。仕掛け一発、翌日には見事に熊がかかっていた。
熊にはかわいそうだが、仕方ない。熊といい猿といい、今年はいろいろある年だ。
捕まった熊はワナ(檻)の鉄格子を噛み開こうとして歯がホロボロに欠けてしまっていたそうだ。それにしても人間とは因果な生き物だよなあ。
今年は山に木の実が不作で、熊の食べ物がないという。それが、里に出没する原因だとか。
しかし一方で、熊にくわしい人が言うには、熊の個体数がふえすぎているせいだと。人を恐れない、つまり人の怖さを知らない熊が増えて、里で豊富な農作物をたべることに慣れてしまった。ふだんから食べ物にあまり困らない暮らしをするようになったので、安心して子供をつくる。毎年つくる。自然状態だと2年に1回くらいしか子を産まないそうだ、ふつうの熊は。ところが,豊かな食生活がつづいて、けっきょく個体数が多くなってきたというのだ。
最近多いサルについても同じ話を聞いた。本当のところはどうなんだろうね。