サクランボの収穫が本格化した。 収穫してみて、改めて、サクランボの実が小さいことに呆然とする。原因は6月に雨が降らないことだ。
右のグラフが、いかに雨が少ないかをまざまざと示している。6月中旬の平年値と今年の雨量の差。 これが、米沢カラカラ砂漠をつくりだした。
結果、いつもは6月半ばの色づくころにグーンと大きく肥大するはずのサクランボが、まったく大きくならなくなった。普通ならLサイズになるような樹の実が今年はMサイズ止まり、普通なら2Lサイズになるような勢いのある樹の実もせいぜいLサイズにしかならない。
サクランボは雨除けハウスの下にあって、雨が直接かからないようになっている。強い雨が成熟期の果実に直にあたると実割れをおこしやすいからだ。しかし、根っ子はもちろん水分をいつも必要としている。植物だから当然だ。ところが、今年は果実が熟してきて赤くなる頃に、土の中に水分が無くなった。こうして、実を大きくさせるための水が樹に供給されなかった。
影響はサクランボだけではない。畑はすべてカラカラに乾いている。リンゴの樹にも深刻なダメージを与えている。一部の葉っぱが黄変してきた。このままだと果実の生育にとって大打撃にさえなりかねない。右の写真のような樹もあるほどのきびしい状況。今の時期、果実はさかんに細胞分裂している。葉っぱと果実が水分の取り合いをして、葉っぱの方が黄色くなってしまったのだ。これくらい水分不足になっているわけで、秋に向けて果実の肥大に影響は避けられないかなあ。