暦の統合失調症 2月13日

2008年版No.1
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太陰太陽暦(旧暦)を表示するようにしてから暦に敏感になってきたような気がする。

きょうは正統な七草の日だが、さすがに米沢は北国。猛吹雪になった。しばらく冬型が続くらしい。新暦のいんちき七草はもう一月以上まえになったが、それを思えば旧暦の方がずっと現実に近い。数日前までわりあい新春らしい日和になっていた。「光の春」という言葉があるが、まさしくこの時期の晴れた日の光には、春を感じさせる力がある。

ところで2月11日は「建国の日」だった。この日がなぜ「建国」なのかというと、『日本書紀』に神武が天皇に即位した日の記述があるからだという。"建国記念の日" 「国家祝祭日」誕生物語 神武の時代の1月1日を西洋暦にあてはめると2月11日になるという理屈らしい。まあ始めに、なぜ西洋暦に換算しなければいけないのかという疑問が起きる。新暦の1月1日を「建国の日」にするとまずいのか。まずいでしょうねえ(笑)。お正月気分がいっぺんに冷めてしまいそうだ。

それにしても、神武の話は古い暦を今風に換算するという理屈が無理矢理通ったとして、ではなぜ、3月3日や5月5日、7月7日などは今風に換算しないのか、という新たな疑問が湧く。これらは数字の字面は同じだが、新暦と旧暦では日が違う。旧暦の3月3日、5月5日、7月7日にはその日がその日である必然性、節句としての特別な位置があるが、新暦の3月3日、5月5日、7月7日には必然性がまったくない。そのうえ正月ほかは新暦でやるのに、なぜかお盆だけは旧でやるというのだ。ナンセンスこの上もないことを、近代日本政府は、そして戦後の一般社会は平気で日常化してきた。アホですね。というより精神分裂。

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