今年はサクランボの収穫が7月13日ですべて終わった。収穫が終わっても、雨よけハウスの片付けなどがある。ハウスの総延長は合計で300メートルを超えるので、片付けも楽ではない。もちろん被覆よりは楽だが、これもたいてい一人でやることが多い。サクランボは収穫期は気が張っているのでちょっとやそっと疲れていてもがんばれるが、収穫が終わると気が抜けて疲れが一気に出る。だから、後片付けはつらい。
ポリと防鳥ネットを外し、それらを来年またすぐ使い易いようになるべく丁寧に畳む。雨よけハウスの専用ポリは2年しか使わない。2年といっても1年にサクランボの期間は1ヶ月あまりだから、実質、ポリは2ヶ月ちょっと使ったら廃棄処分ということになる。もったいない感じもするが、2ヶ月も使うとポリの劣化が進んでいて、曇ったように透明度が落ちて光を通さなくなっていく。それだけならまだしも、強度が落ちるのがいちばん困る。そういうポリをケチって3年目にも使おうものなら、ちょっとした強風に耐えられない。今年は2年目のポリでさえ、運が悪く風で破れて吹きはがされた。一カ所でも破れると、そこから一気に破断が進んで手がつけられないくらいな状況になる。
ポリは農業の廃棄物としては相当に厄介なもののひとつだ。かつては畑で燃やすことが多かったが、ダイオキシン騒ぎ以降、野焼きについての規制がきびしくなった。そして、ポリなどの農業用廃プラスチックは農協やら市やらが音頭をとって回収することになった。年に2回、各農家が廃ポリを軽トラックに積んで集積場所に集まってくる。キロいくらの処理料金を払って引き取ってもらうわけだ。我が家でもだいたい毎年7、8千円は支払っている。