12月5日、フジの収穫を完了した。収穫開始を遅れさせたので、終わるのもいつもの年より少し遅くなった。雪はちらつきもしない11月だった。一度夜中にかすかなミゾレが降ったようだったが、朝には無くなってしまっていた。暖かい。12月とはとても思えない。
この異常な今年の天候で、ふじの蜜入りは例年になく悪く、家の前は蜜の入らなかったリンゴでいっぱいになった。寒暖の差がなく赤くならない果実も多く出た。これらはジュース加工用として驚くほど安い値段で業者に引き取られていく。収穫までひとつひとつの果実にかけた私たちの手間はみな同じなので、これだけ加工用が出てしまうのは農家にとって経済的に非常に厳しい結果なのだ。
気象異変の2004年だった。春の桜桃(サクランボ)の開花期は強風と冷たい雨が1週間も続いた。それで満開期に授粉がうまくいかず、サクランボの収穫量は凶作だった前年をさらに下回る、史上最悪の結果になった。2年続くとさすがに経済的にこたえる。夏は集中豪雨と台風の連続だった。りんごは葉っぱに病気が多発した。台風が来るたびに洋梨類がバラバラと落ちた。何回来たんだったかなあ。リンゴは落ちなかったものの、多くが樹になったまま枝にこすれて傷ついてしまった。
とにかく高温、集中豪雨、台風。世界各地の干ばつ、洪水、ハリケーン・・・、近年頻発するこれらの”自然災害”は、やっぱり地球温暖化の表れだろうか。つまり先進国がもたらした人災というわけか。こんなふうな災害での死傷者、損害額は合計いくらぐらいになるのか、年々歳々、増えていく被害は見当も付かない。この温暖化という”地球規模の環境テロ”との戦いで、テロリストをやつけるために一番先に空爆すべきなのは大量消費国家アメリカ本土、つぎはニッポン、、という順番になるかもしれない。
言うまでもなく、アメリカはエネルギー大量消費という”大量破壊兵器”を世界でいちばん大量に保有しているし、その環境テロ国家を熱烈に「断固支持」しているのが、テロ支援国家ニッポンなのだ。コイズミくんもこの深刻な地球規模のテロに屈していないで、世界最大の環境テロ国家・アメリカ本土をぜひ爆撃して欲しいものですね。まあブッシュ親分の一の子分としては無理にちがいないが。。。