うーん、アクセス・カウンター600 8月15日

2002年No.15
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我が家のホームページもやっとと言うべきか、早くもと言うべきか、アクセス数が600に達した。自分で言うのも何だけど、超マイナーなサイトで、実用性に乏しく、しかしのぞいてみる価値の非常に高いホームページだから、600という数字は驚くべき多さなんじゃなかろうか??? こんなページに来る人は、閑人か、変人か、神様か・・・

メジャーなホームページでは600くらいなら数時間で軽く増えてしまう。総計5桁、6桁つまり何万何十万というカウンターが普通なので、それと比較されると私も縮こまっていなければならないが、アクセス数とページの中身は比例しているわけじゃないよなあ。と、ひとりで吠えてみる。都会の駅の便所は一日の利用者数にして何千何万だろう。だからと言って駅の便所の内容が充実していて素晴らしいわけではない。荒れ野にぽつんと立っている注文の多い便所屋だって、中身では負けていない。臭さに優劣はないのだ。山猫管理人がたった一匹で毎日便器をぴかぴかに磨いて、貴方が入ってくれるのを待っているのだ。駅の公衆便所とは比べものにならないくらい、世界唯一無二の、便所のなかの便所なのだ。

ホームページってのはほんとに公衆便所に似ている。「掲示板」は壁の汚い落書き(しばしば卑猥な)そのものだし、パソコンにひとり向かって妄想にふけるのも便器の上の孤独な姿も同質だ。誰からも見られない隠微な愉しみ・・・。心の憂さの捨てどころ。しかし、だらだらとホームページ巡りしているのは長便所と同じで不健康この上ない。昼も夜も携帯電話が離せない誰かさんのようにほとんどビョーキだ。だから、アクセス数が増えるのを喜んでいいものかどうか、私には分からない。ゲーム機もパソコンも携帯電話機も、現代人の精神的な病気が原因でこれだけ利用者が増えていると思うからだ。下痢が止まらなくてしょっちゅう便所に駆け込んでいる、そういう状況なのだ。ゲーム便器、パーソナル便器、携帯便器。わたしは、これを現代日本における『三種の便器』と呼んでいる。公衆の面前で携帯便器やノートパソ便器をいじっている。歩きながら、車を運転しながら、電車に揺られながら、楽しそうに便器なんか取り出しているあなた、そう、貴方のことですよ。

どういう人が来てくださるのか、こちらからだけ見えるマジックミラーみたいなホームページができると面白いが、実際、誰が来たのか分からない。しかし延べ600人という数字からすると、我が家のお客さんがほとんどだろう。全然、縁もゆかりもない人は、ここには一人として立ち寄っていないような気がするな。お客さんに向かって「あんたはビョーキだ」と言うのは失礼この上ない。零細なホームページの運営者として、わざわざアクセスして下さる人の一人一人にお礼を申し上げたい。

アクセス・カウンターは自分がアクセスした分もカウントされるので、その分を一々修正するのが面倒だ。うちみたいなマイナーなサイトだとお客が一日一人か二人しかいないので、自分がアクセスした分を消しておかないと不正表示になってしまう。そこで普通の人はアクセスしないような早朝にその作業を済ますことにしている。

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