ドカ雪またドカ雪 1月6〜13日

2001年No.1
戻る

6、7、8日と畑へ行く。腰まで沈むラッセル。枝 の雪落としと雪に埋まった枝の掘り出し。グロッキー。今日8日、あちこちでサク ランボのハウスの倒壊が始まる。鉄パイプもアメのようにグニャグニャになってつ ぶされている。我が家は大丈夫。果樹農家殺しの歴史的豪雪になるかも・・・。冬 休み子供とスキーに行く予定も吹っ飛んだ。それどころか、子供も雪片づけの総動 員。問題は、寒に入ったばかりの今、この積雪があるということ。これから本格的 な積雪期が始まる。5センチ10センチで大雪騒ぎの都市生活者はいいなー。

9、10、11、12日とつづけて畑へ。やっと一回りした。体はガタガタ、果 樹もガタガタ。雪崩に埋まった遭難者を助けにいくようなものだ。掘り出すのは大 変だが、仮に掘り出したとしてももう冷たくなっている。リンゴの枝も同じで、ほ とんどあきらめるしかない。あきらめた枝は切断する。そのままだと、雪の沈下力 で引っ張られて主幹まで傷めるような折れ方、裂け方をしてしまう。なにしろ積も った雪の力はものすごい。1メートル前後の高さから出ている枝のほとんどを見殺 しにした。
リンゴの新品種「昂林」のわいせい樹(5年生)80本はメチャメチャになっ た。これから本格的に実をつけるという時期の樹齢なので、かなり痛い。これまで の投資と手間がすべて無駄になる。

同じ果樹農家仲間との会話・・「この雪に付いていけないやつは百姓やめるしか ないってことよ」
Fさん、Nさん、Hさんのサクランボの雨よけハウスは全半壊した。ほ かの農家の多くも一部変形の被害が出ているようだ。
わたしが米沢に着て17年、これだけの被害は初めての経験になる。

▲もくじ