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振り込め詐欺防止大キャンペーン  ・・・[2008/12/14]

最近、NHKでは振り込め詐欺防止大キャンペーンをやっている。民放はどうか知らない。ちょっと前は、警察官を銀行のATMの前に立たせて、振込の阻止までやらせるという、まったく異常な世の中になっていた。

これで不思議なのは、携帯電話でATMに振り込ませるというやり方に乗せられる年寄りのことだ。携帯電話は使うし、ATM操作もできる。そういう「現代的なお年寄り」がだまされるらしい(笑)。

わたしなんか、携帯電話はもっていないから使い方も分からない。そのうえ銀行などでATMの操作をやれと言われても機械の前で立ち往生する。だいたい駅の乗車券、特急券の自動販売機さえ使いこなせない。いやそれ以前にそもそも、何十万何百万、カネを振り込めと言われたってそんなゼニあるわけない。

だから、わたしは不思議で仕方がないのだ。詐欺の被害者っていうのは一体、どういうアタマの構造をしているのか。そういう人に大金を持たせているのが間違っているのではないか。カネを遊ばせているくらいなら、詐欺師にくれてやってどんちゃん使わせた方が、景気浮揚に役立つだろう。とも思うのだ。

問題の本質は、つぎのようなことだろう。

  1. 振り込んでしまう被害者は「孤独」である。
  2. カネはそこそこ持っているが使い道はあまりない。
  3. 機械をまったく疑わない。

であるから、いくら防止キャンペーンをやっても無駄である。年寄りを相談する相手もいない孤独にしていることが、最大の原因。詐欺被害が多いということは、孤独な人間もまた非常に多いということの表れだ。子供にもほとんど見捨てられ、家族崩壊しているニッポンの中高年。こういう、孤独な人間は、ほんのちょっとの人情話にふらふらと釣られるのだ。言ってしまえば、詐欺師にだまされることが束の間の「生きているしるし」みたいなもので、警察だろうとNHKだろうと勝手に年寄りから「生きているしるし」を奪い取ることはできない。大キャンペーンなんかで詐欺被害を防ぐことなんかできない。そんな公的力で上から教育指導してみても、人は孤独から救われることは絶対ないからだ。