2008年11月アーカイブ

今年は19日に20センチばかり、25日に5センチほど、雪が積もった。しかし、いまはほとんど解けて消えた。ふじの収穫はようやく終わりが近づいている。明日にはほぼ終わる予定だが、残っても明後日半日で終わるはずだ。

今年は極端な低温がなくて、リンゴが樹の上で凍結することもなく、順調にすべてが運んだ。ただし、今年は、リンゴの軸割れ(軸の周りに亀裂が入る)が非常に多かった。だいたい全体の2割もの果実が割れて、商品価値をなくしてしまった。普通の年は1割もないから、2割というのは痛い。夏から秋にかけての天候のせいだろう。何ともしようがない。

11月下旬になってふじリンゴが完熟して蜜がたっぷり入ってくると、ヒヨドリが実を突きはじめる。鳥が食べた果実はもちろん売れないから、ヒヨドリほどイヤな鳥はいない。ピーッ、ピーッ、と一日中、大声で鳴きながらりんごをついばむ。こういう鳥が増えるのは、たぶん天敵(タカなどの猛禽類)が少なくなったせいではないだろうか。何とかならないものかと毎年思う。

初雪

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今年も雪の季節が来た。19日から20日朝にかけて20センチ以上、積もった。

ふじの収穫はまだ畑に半分が残っているのだが、この程度の雪ではどうってことはない。冷え込みも去年のような真冬同然の低温にはなっていない。近所では、雪の前にリンゴを全部もぎ終わった農家もあるが、今年はそんなに慌てることもなさそうだ。雪が恐くて米沢でリンゴ作りができるかい!てなもんだ。寒波のリスクをかかえているにしても、未熟なまずい果実を収穫する気にはならない。そんなリンゴを売っていたのではお客を失う。我が家はきょうから収穫再開だ。畑の雪も少ないから軽トラックでじゅうぶん入れる。

それにしても、去年の今ごろは大寒波でふるえあがっていたものだ。あんな思いは滅多に経験するものではないし、あっては困る。金融危機は「100年に一度」だそうだが(笑い)、リンゴ危機もそういう感じであればいいね。

ふじ収穫を始める

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081113-fuji.jpg
天気もいいし、そろそろ、ということで「ふじ」の収穫を始めた。まだ本格的にというペースではない。
ま、去年のような超寒波は来ない、という「楽観的予想」で行くことにする。

天国と地獄

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北斗の収穫と発送がようやく完了した。

このリンゴには、本当に苦労させられる。味は天国、農家は地獄。
農家にとっては、採算を考えると、とても経済品種ではない。手間ばかりかかって歩留まりが非常に悪い。しかし、絶対のお客さんがいらっしゃるので、やめられない。

もともと大型リンゴだが、今年はより大きくなった。余り大きくなるのも考えもので、今日も地元のお客さんが、「おっかとふたりで食べるには大きすぎるな」と言っていた。たしかに。一個を割って夫婦半分ずつ食べても大きすぎるだろう。

北斗が片付いたので、あとは「ふじ」だけになった。去年は11月の大寒波、どか雪で痛い目にあった。今年はどうなることか。近隣の農家はふじリンゴの収穫の開始時期がいつになく早いようだ。去年で懲りたのか。早く収穫すれば雪については安心だが、収穫が早すぎれば、完熟していないから味は落ちる。そこが問題なんだね。
先日、ある運送会社系列のコンピュータ・システム屋さんが我が家に来た。産直システムのセールスのためだ。ノートパソコンでシステムの実演をしていった。ソフトウェアだけでなく、ソフトを入れたコンピュータとプリンターのハードウェアもセットで売っているのだという。機能としてはまあまあの内容だが、まず値段が零細農家にとっては高すぎた。ハードもセットの理由は、ユーザがトラブッたときに原因の切り分けをしやすくするためだそうだ。要するに、産直システム専用のハードウェアで、他のソフトなどをインストールしないことが利用の前提ということだ。

県内では上山あたりの農家に60セットだか納入しているそうだ。福島でも入れている農家があるらしい。農家もけっこうコンピュータ化しているということか。まあ産地直送を主体にしなければ、今どきの農家は経営的に生き残っていけないから、その分野への投資も当然かも知れない。かならずしもシステムが高価だという受け止めはあたっていないのか。

我が家は、もうかれこれ10年近く、りんごやサクランボの販売管理をコンピュータでこなしている。このシステム・プログラムは全部自家製。つまりタダだ。Excel と Word を連携させて、受注データの管理、荷札(送り状)印刷、請求書作成などをシステム化してきた。Excel の関数とVBAのマクロで構築してある。

ApplePro_Excel.jpg自前で作ってきたので、初めの2,3年はいろいろ試行錯誤があったが、その後はずっとほとんど変わらないシステムで運用してきた。必要な機能はだいたい組み入れてあるので、自分なりに満足している。自分でつくっただけあって、全部を把握できているから、かゆいところにもすぐ手が届くのが何と言っても強みだろう。

左が現在使用中の Excel メイン画面。





上のシステムだけでじゅうぶん仕事はできるが、だれでも使えるわけではない。下手にいじるとファイルが壊れてしまう。壊れなくするにはアプリケーション・ソフトとしてコンパイルしなくてはならない。で、このシステムを Windows のアプリケーション・ソフトとしてプログラミングしようと思ったのが4,5年前のこと。VisualBasic ベースのプログラムをこころみたのだった。8割方、ソフトウェアはできあがっているのだが、なかなかプログラミングの素人にはスイスイとコードが書けるものでもなく、分からないことを一つ一つつぶしていかねばならず、教えてくれる先生もなく、時間もないので最近はほったらかしにしていた。

今回、商業ベースの産直ソフトを見たのでで、また作りかけのプログラムをいじってみようかという気がわいてきた。まあ、プログラミングのお遊びみたいなものだが、どうせ作るなら実用性のあるものでなければならない。

ApplePro_VBNet-1.jpg左がその起動したところ。Excel をデータベースとして使うシステムで、現段階で細かいところが一部まだ詰めていないが、主な機能はほぼバグ無く稼働するようにできている。

ふじりんごが片付いたら、この冬にでもバージョン1(βバージョン?)として完成させられるかもしれない。




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