4年前の記事、「Word 2010 のバグが原因だった」 について、Windoes10 にアップグレードしたのを機に再確認してみた。

Word は Office Home & Buisiness 2019

結論を先に言えば、問題なく正常に印刷できる、ということ。以前の記事に書いたような Word の古いバージョンは要らない。

プリンター(Epson VP-F2000)の「印刷設定」での「印刷の向き」は「縦」にする。「ユーザー定義用紙」で送り状連続用紙の実サイズを設定する。我が家では用紙名を「kuroneko」にした。

以下の画像はクリックで拡大。

word_bug4.pngword_bug3.png

一方、Word の設定でまず「レイアウト」→「サイズ」の設定では、「用紙」はプリンターで設定したとおり「kuroneko」を選んでおく。

「印刷の向き」は用紙を選んだときに自動的に設定される「横」のままにしておく。「縦」に変えたりしない。ここが重要。

word_bug2.pngword_bug1.png

以上で終わり。

桜桃:

冷えた夜が明けた日、午後になって、かなりひどい凍霜害が起きているらしいという噂を聞いた。まさかと思って、急いで畑から桜桃のつぼみをあちこち取ってきた。この時期の桜桃は、つぼみがかなり膨らんでいたがまだ開花していない。

紅秀峰のつぼみを割ってみたところが下の写真。真ん中左が健全な雌しべ。その右側3個は枯死した雌しべ。寒波の日4月12日の午後撮影。

meshibe20160412.jpg
それから10日ほど経った畑の姿。

左端:ナポレオン、中・右端:佐藤錦 (4月22、23日撮影)
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上の写真は花びらが散ったあとではなく、初めから花びらが縮れて無くなっていた奇形花。もちろん、雌しべはほとんど枯死していて、雄しべも多くが死んでいる。ふつうの年なら満開で真っ白い花がびっしり咲いているころ。


リンゴ:

寒さに弱いサクランボのつぼみはもちろん、わりあい強いはずのリンゴのつぼみも、やられてしまった。開花期になってもつぼみのまま咲かない。咲いた花も中をよく見るとめしべが枯れて黒くなっている。花びらはあってもめしべもおしべもない。主力のふじは4割の花が枯死、王林にいたっては9割枯死、北斗も半分以上が枯死という、信じられない壊滅状態になった。

王林:花は咲いているが雌しべがないか黒く枯れている。雄しべも縮れてしまっている。(4月23日撮影)
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黒いのが枯れた雌しべ。黄色いのはまだ生きている雄しべ。
DSCN1731.JPGふじ、北斗その他:咲く花の数が全体に少ない。咲いた花も中心花の死んでいて、咲いている花は側花が多い。ふつう、健全な花は真ん中にいちばん大きい中心花があってその周りに4つほどの側花がついている(上の王林の写真参照)。

つぼみそのものが枯死していて咲かないものもある。とくに地上2メートルくらいの高さまで、つぼみのまま大きくならず花がまったく咲かないものが多かった。
(4月26日撮影)

ちらほら花の咲き始めたリンゴ畑で、ただ呆然とするばかりだった。咲く花が少ない。たとえ咲いた花もめしべがなければリンゴが実るはずもない。

DSCN1748.JPGDSCN1752.JPGDSCN1756.JPG

DSCN1661.JPG2016年4月11日から12日朝にかけて米沢地方はとつぜんの寒波に襲われた。
上の写真は12日朝、桃の枝にたたずむ2羽のスズメ。開花も遠くない桃のつぼみは、かすかにピンクの花びらをのぞかせている。

DSCN1649.JPGDSCN1651.JPG
DSCN1654.JPG
DSCN1658.JPG11日の日中に降り出した雪は夜になると積もり始めた。翌朝までに10センチ近い雪が積もった。

4月の半ばと言えば、あと10日もすれば桜も桜桃も花が咲き始めるころだ。とりわけ今年は暖冬少雪だったため、果樹の発芽もいつもより1週間から10日も早まっていた。

桜桃(サクランボ)のつぼみもかなり膨らんできたころだった。そこにこの寒波だ。

花の時期に雪が積もることは、ときどきある。だから雪が降ること自体はそんなに大騒ぎすることでもない。問題は気温だった。下のグラフは気象庁の米沢観測点データから作成した。

kion.pngこの日、夜10時過ぎには氷点下になった。わが家のある米沢の果樹地帯は気象観測所がある地点よりもずっと山側にある。だから、じっさいの気温もこのデータより低い。氷点下になったまま日付を超えて翌朝8時ころまで、ずっとマイナスの冷凍庫に入っていた。最低気温は未明の4時ころ、マイナス4度以下にまで下がった。

ふつう、この4月というのは毎年のこと、霜に注意が必要になる。サクランボの花はとくに寒さに弱い。花と言うよりも開花前のつぼみの状態のときが一番弱い。霜のばあいは早朝の5時、6時ころの1,2時間の間だけ、氷点下になる。しかもマイナス1,2度がふつうだ。それさえ乗り切れば大丈夫だ。

ところが、今回はぜんぜん違っていた。およそ8時間もの長い間、果樹はすっぽりと凍結状態におかれていた。それもマイナス2度以下が長時間つづいた。

この季節のこんな冷え方は、米沢でもほとんど例のないこと。そして、サクランボだけでなくリンゴにも、深刻な、経験したことのない被害がおきていたのだった。(つづく)





1年前からブログを新しくしていません。去年の記事を今年のものとまちがえないようにしてください。(笑)

今年の春の凍寒害については、まとめて、もうちょっとしたら書きます。

高温と少雨

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前回の記事「凍害」に書いた去年12月の低温と対比するように、今年の5月は異常な高温で経過した。

こういう両極端が起きてくるというのは、農家にとっては非常に困る。温暖化の脅威は年々、急速に増大している。脱原発とか言って火力発電ばんばん燃やしているどこかの国の国民はあほだな。

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